[超短編小説] 月が沈む夜に
俺の彼女は少し面倒だ。
初めのうちは可愛くて、甘えてくる彼女に癒されていた。
しかし時間が経つにつれ束縛が激しくなり、いつしか会社の同僚に癒しを求めるようになっていった。
そんなことにも気づかず、一途な彼女からの愛は増すばかりだ。
いつ別れを切り出そうかと毎日のように考えるが、いざとなると難しく週末だけは仕方なく彼女に付き合っていた。
そんなある日、いつものように同僚を家に呼んで夕食を楽しんでいる時だった。
ピンポーンとチャイムが鳴った。
玄関へ行き、覗き穴を覗くと彼女が