詩 【新しい人生】
時計の針が動き出す
聞こえるかい 新しい人生の足音
乗り換え列車が近づく
人は何度 新しい人生を歩むのだろう
新しい春
春爛漫 くぐる新しい門
続く縁もあれば 切れゆく縁もあり
同じであって 同じでない
君の新しい人生のはじまり
去りゆく恋
こんなはずじゃなかった 2人の未来
一歩 また一歩と離れゆく現実
壊れそうな心を護って
新しい人生まで温めておいて
そろそろ 列車の乗り換えだよ
聞こえるかい 新しい人生の足音
ごめんね 僕はここまでだよ
お乗り換えをお忘れなく
新しい生命（いのち）
こんにちは この世へようこそ
100％無力で 愛の必要なあなた
自分だけの人生とは サヨナラ
ふたつの新しい人生のはじまり
新しい仕事
僕の知らない色に 輝く世界
過去の自分とサヨナラ ゼロからのスタート
見える角度は 大きく変わる
僕の新しい人生のはじまり
そろそろ 列車が動き出す
見えるかい 新しい人生の景色
ありがとう もう行かなくちゃ
乗るべき列車を お間違いなく
忍びよる病
非情にも 閉ざされゆく扉
思うように動かない 錆びついた身体
明日の命さえ 分からない不安
走馬灯のように浮かぶ人生
新しい旅立ち
お別れだよ 僕の古い身体
やり残したことは また新しい人生で
サヨナラ そして ありがとう
僕の新しい世界への旅立ち
そろそろ 列車の乗り換えだよ
聞こえるかい 新しい人生の足音
ごめんね 僕はここまでだよ
お乗り換えをお忘れなく
そろそろ 列車が動き出す
見えるかい 新しい人生の景色
ありがとう もう行かなくちゃ
乗るべき列車を お間違いなく
君の新しい人生に 心からのエールを
どんな時も どうか幸せで
できれば君の 最終列車になりたい
【完】
この詩は エッセイ「新しい人生」をもとに創作した作品になります。
受験、失恋、成人、就職、結婚、出産、引っ越し、転職、離婚、再婚、病気。
全ての人には、列車の乗り換え時期のような経験があり、見える景色が変わっていく瞬間がある。
人には一体、一生のうちに何度、「新しい人生」があるのだろう。
そんな気持ちから生まれたエッセイ「新しい人生」をもとに、詩が生まれました！
エッセイ→ポエムの新形態🥰🎶
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