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「四大悲劇」の最高傑作🌟シェークスピアの『リア王』①
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第1作目には、シェークスピアの『リア王』を取り上げます。
シェークスピアといえば、世界文学を語る上で絶対に名前の挙がる方。
『ロミオとジュリエット』をはじめとする四大悲劇を世に生みだした世界的文豪です。
現在でも、舞台ではシェークスピア作品が上映されていることを考えると、実に400年以上もの間、人々に作品を愛されてきた方になります。
シェークスピア作品は16世紀頃に戯曲の形で書かれた作品が多いので、今となっては少し読みづらい部分もあるかもしれません。
ただ、文学・演劇・芸術に関わる者は必ずと言っていいほどシェークスピアを通ります。
そして、彼の作品は、人生を生きる上でも、知っておいて損はない奥深い作品ばかり。
というわけで、今回、世界文学の第1回目は、無謀にもシェークスピアの解説から入らせていただくことにしました🌸笑
今回、ご紹介する『リア王』は、シェークスピアの四大悲劇(『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』)の一つ。
シェークスピア作品のなかでも最も残酷な結末を迎える悲劇とも言われています。
『ロミオとジュリエット』『ハムレット』などの悲劇がよく知られていますが、『リア王』は、二十世紀後半には、シェークスピア作品の最高傑作と称された作品です。
※シェークスピア作品をはじめとする、世界文学の大著の特徴として、登場人物が多いことが挙げられます。
そのため、今回は2回にわたってあらすじを掲載しますが、もしもついてこれなくても安心してください!
3回目からの解説で、もう一度物語の筋を丁寧に復習しますので☆笑
※あらすじは、小田島雄志 訳『リア王』(白水Uブックス)等を参考に、著作権に抵触しないように要約・リライトしたものです)
それでは、『リア王』の世界へ入っていきましょう!
『リア王』
――人間の飽くなき欲望、許しと回心を描いた悲劇の傑作
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ウィリアム・シェークスピア(1546~1616)
イギリスの劇作家、詩人。
青年時代にロンドンに出て、俳優、後に座付作者として、四十編弱(合作を含む)の戯曲を創作。
人間世界のさまざまな悲劇・喜劇を描き、それらは今なお世界各地で上映される。
映画化された作品も多く、世界的文豪と名高い。
ほかに、二編の長詩、『ソネット集』の名作を後世に遺した。
四代悲劇『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『リア王』が有名。
代表作品:『ロミオとジュリエット』『ヴェニスの商人』
【書き出し】
ケント:王はコーンウォール公よりオールバニ公をご寵愛だと思っていたが。
グロスター:みんなそう思っていたのだが、こうして王国をご分割されるとなると、いずれを重んじておられるかわからなくなった。
【名言】
人間、生まれてくるとき泣くのはな、
この阿呆どもの舞台に引き出されたのが悲しいからだ。(第四章第六場)
When we are born, we cry that we are come
To this great stage of fools.
【あらすじ】(前編)
古代ブリテン(イギリス)を治めるリア王は、老境に入ったために王位を退き、領土を三分して三人の娘に譲り渡すことにした。
長女ゴネリルはオールバニ公と、次女リーガンはコーンウォール公とすでに結婚しており、末娘のコーディーリアには、バーガンディ公とフランス王が求婚中であった。
最も親孝行な娘に多くの領土を与えようと考えたリア王は、娘たちとその夫を呼び寄せ、「自分を最も愛しているのは誰か」と問いかけた。
すると、二人の姉は美辞麗句を並べて父への愛情を表現したが、コーディーリアは、
「何も言うことはございません」
「私は、悲しいことに、真心を口に出すことができません。
私は、義務相当にあなたを愛します」
と答えた。
これに怒ったリア王はコーディリアを勘当(親子や師弟の縁を切って追放すること)し、領土は長女と次女に与え、一ヵ月ごとに二人の家に留まることに決めた。
そのことを知ると、バーガンディ公は求婚を取り下げたが、フランス王は、自分の心に嘘をつかないコーディーリアの純粋さに感動し、彼女を妻として迎え入れた。
一方、「コーディーリアの勘当は間違いだ」とリア王に諫言して追放されたリア王の忠臣ケント伯は、変装してカイアスと名乗り、身分を隠してリア王に仕え続けた。
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