女性の強さとは?
僕の祖母は、何度も家から閉め出されたそうだ。
子供をおぶって実家まで歩いて帰ったこともあったという。
その都度、祖父が迎えに行った。
締め出したのは、僕から見て曾祖父にあたる姑だった。
その後、姑は寝たきりになり10年以上介護をしたという。
今のように、老人ホームがあるわけではない。
介護保険も介護士もない。
そんな時代では、嫁が自宅で老人の世話をする。
今だと考えられないだろうが、離婚しなかった。
なぜかはわからない。
そういう時代だったからなのかもしれない。
人間の本質は200年ちょっとで変わったりはしない。
でも、生活や考え方は大きく変わった。
そして世界人口も大きく変わった。
日本も同じだ。200年前というと江戸時代
その頃日本の人口は約3,000万人(江戸時代中期・後期を通じて)
たった200年で日本では人口が3倍、そして世界では7倍になっている。
(1800年頃の世界人口はおよそ10億人)
人が増え、経済がより発展し、世界はどんどん豊かになっていく。
そうした中で女性の社会進出がもてはやされたが、そもそも女性が働いていなかったわけではない。
昔から、一番働いていたのが女性だ。
農家であれば、誰よりも早く起きて朝食の準備をし、食事を済ませると、畑や田んぼで仕事をし、昼には昼食、夜には夕食、風呂の準備など家事と仕事の両方をこなさなければならなかった。
貧しい農業国では今でもことがなされている。先進国だけ女性が社会進出だと言ってあたかも昔は働いていなかったような雰囲気でもてはやす。
これは、社会経済をより大きくしようと画策した人たちの罠であり、生活水準は高まったかもしれないが、それと同時に物価も上がり貨幣経済がより強固なものとなっていった。
金のために人生をかける人を増やすことが貨幣経済の目的だ。
資本主義の中において、貨幣なくして生活はできないが、貨幣があればより便利な生活ができるようにある。利便性を金で買える。どんどん便利になった結果、人としての強さは損なわれていった。
今の女性の権利は強くなったと思うが、精神的にかなり弱くなっていると思う。
昔の女性の方がよっぽど強く美しい人生を歩んだ人が多くいたと思う。