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ツインレイとの出会い

全く興味はなかった

ツインレイには、多くの試練があると言われている。一番の特徴として挙げられるのが、出会い方だ。普通に生活していれば、交わることがない二人に接点が生まれ、そして結びつく。

ともとも、彼女との出会いは、会社の説明会だった。

ちょっと生意気な小娘ぐらいに思ったのが第一印象だった。

そして、一度内定辞退をして、その後やっぱりということで内定辞退を取り消したいと申し入れしてきた。

正直、なんて自分勝手なんだろうと思った。はっきり言って、採用はしないつもりでいた。

しかし、彼女が直接、僕と社長に会いに来て、その熱意に社長がその場で内定を出してしまった。

はじめは、とても面倒くさい女だと言うのが第一印象だった。当時は、できるだけ、関わらないようにしょう。と思っていた。

入社後、研修期間を経て配属するときになって、配属先が決まらずにいた。

どこの部署も、彼女を受け入れたがらなかった。群れになじまない雰囲気とオーラを出していた。

昼休憩の時も一人でいたし、会社で馴れ合うことを一切しなかった。

割りと女の子が多い会社ではあるので、他の子達は、ちょっと上の先輩たちとご飯食べたり、お昼に一緒にいる。でも、彼女は一人きり。ここでも、面倒臭さを感じていた。

結局、どこにもなじまず、最終的に社長からは「お前が面倒見ろ」と押し付けられる形となった。

どう接すればよいかわからない。とりあえず、自分の仕事にすべて同行させることにした。その中で、徐々に仕事を覚えさせていこうと。

はじめは、仕事を見せるだけにしていたが、少しずつやらせるようにしていった。

その時、幾度も人とぶつかり3度クレームも出した。社内でも先輩社員と口論した挙げ句、後で暗がりの会議室で泣いていた。たまたま、通りかかったので話を聞いてあげた。

とにかく、目が話せなかった。こんなに出来の悪い新入社員は初めてだった。

自分が納得できないことに対して徹底的に反発する。人の話を聞こうとせず、自分の考えを押し通そうとする。
文章にしてみると、この欠点は、僕にも全く当てはまる。

心境の変化

彼女を同行させ始めた時期というのは、僕の離婚調停が始まった時期で、予定の中に裁判所という項目が入っており、彼女は不思議に思っていたという。裁判所の予定について話すために、離婚したことや経緯などちゃんと説明した。隠す必要もなかったし、一緒に仕事を指定く上で変に思われたくもなかった。

離婚後、不眠症になり、精神科へ通院した。その状況や僕の弱さも結果的に彼女にさらけ出すことになってしまった。彼女にはどう写ったのだろうか。
後になって当時のことを「弱さを見せられる人があまりいないのを知ってたから、私はいつでも受けられる場所でありたいと思っていたんだ。」と彼女は言っていた。

その後、無事離婚が終わり、秋に差し掛かった頃だろうか。それまで、全く意識していなかったが、距離感がおかしいぐらい近づいてきた。

彼女は心を許したのだろうか、プライベートのことや体のことなども話すようになった。そこまで話して、いいのだろうか?と思うような内容もあった。不思議と、彼女が僕に心を許し始めた気がした。

上司と部下という関係性、そして、年の差も17歳ある。正直、彼女と付き合うなどとは初めのうちは全く考えていなかった。しかし、距離が近づくに連れ、彼女がとても魅力的に思えてきて、彼女を自分のものにしたいという欲求が生まれてきた。

彼女に対しては、半ば強引に事を進めてしまった。告白し、その流れで体の関係になった。彼女はその時のことを、「遊ばれて、1回だけの関係で終わると思っていた」と言っていた。

自分でも、こんな暴挙に出ることはない。相手に誘われて、1回だけの関係などはあるのだが、それは女性に恥を欠かせたくないからということもある。自分から半ば強引に関係を持つことは、これまでなかった。

でも、自分の感情と行動が止められなかった。彼女への想いが溢れ、どうしても繋がりたいと思ってしまったのだ。

その後、毎週のようにお互いを求め愛し合った。体の相性が良いというのは、ことが終わった後の充足感が半端なく、お互いにぐっすりと寝てしまうのだ。

1時間~2時間程度寝る。とてもスッキリとした感覚で、体も心もリフレッシュできる。そんなセックスはしたことがなかった。

お互いに、運命の人に出会ったという感覚を持っていた。

仕事も二人で一緒にやれば上手くいく。どんなことでも、彼女となら乗り越えられる気がしていた。

わがままで、プライドが高く、とにかく面倒くさい女。

顔はいいから、寄ってくる男はいるかも知れないけど、彼女の本性を知ればみんな逃げ出すだろう。

そうした欠点すらも、僕は愛せる自信がある。彼女に対しては、愛が溢れてくる。彼女のためならどんなことも厭わない。


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中江兆史
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