【流し掛け】について
こんばんは(^^)
小代焼中平窯の西川です。
今回は小代焼の伝統技法である「流し掛け」についてご紹介します。
まぁ、百聞は一見にしかずということで、インスタで投稿した「流し掛け」の動画を貼っておきます。
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柄杓を使い、藁灰釉で即興的な模様を描きます。
原料の藁灰が黒いので焼く前は黒く見えますが、焼き上がると青地に白い流し模様になります。
この柄杓で模様を描く作業、習得するのにそれなりに時間が掛かるんですよ💦
ただ流すだけなら初心者でも可能なんですが、線の方向をコントロールしたり強弱をつけたり‥
私も最初の3年くらいは、なんだか単調な線しか描けませんでした。
書道と同じで、きちんと強弱やリズム感がついてくると、模様に情緒が出て面白い作品になります。
コントロールできると言っても、もちろん100%はできません。
しかし、その意識と無意識の間にあるような所に面白味があるように感じています。
ホントに書道を嗜んでいらしゃる方には感覚的に伝わりやすいと思いますが、なかなか言葉にすると難しいですね‥。
江戸期から小代焼は藁灰釉と流し掛けを多用する所に特徴があり、それが約400年間の時間を経て現代まで続いています。
今月末くらいから釉掛け作業へ移れそうです。
これからも私の背骨となる技法として、研鑽を積んでいこうと思っています。
2024年12月20日(金) 西川智成