割れた食器の金継ぎ風補修-実践編-(2022.12.10)
以前も記事に書いた金継ぎ風補修を今度は自分でやってみました。(以前は妻がやっていたのを見ていただけ)
今回補修するのはこちら。
百均で買った皿なのでまあ失敗してもいいかという気持ちもあって自分でやってみることに。
使うのはこちらのボンド。
いろんな素材に対応していて食品が接触する場所にも使えるという接着剤。
断面にタイトボンドを塗ります。
タイトボンドの口(接着剤が出てくる部分)の仕組みが初めて見るタイプでちょっと戸惑いましたが慣れると使いやすそうな気もする。
合わせて固定します。
少ししか塗ってないつもりでしたがしっかり合わせるとけっこうはみ出てきちゃいました。
輪ゴムで固定してずれないようにしてはみ出たタイトボンドを拭き取ります。
固まると取れづらいので固まる前にやっておかないとですが、固まるまでけっこう時間かかる(オープンタイム10分、固定20〜30分とのこと)ので拭き取ったり合わせる面の微調整をしたりする余裕はあります。
こんな感じで固定。
この時点ももう割れたところがかなりわかりづらくなってて思ったより綺麗にくっつくものだなと思いました。
念のためこのまま丸1日くらい放置。
完全に接着剤が乾きました。
このままでも使えると思いますが、補修跡がわずかに段差になっているのと見た目のために金継ぎ風にします。
金継ぎ風にしない場合は細かめの紙やすりとかで軽く磨いて段差を取れたら普通に使えそう。
金継ぎ風補修に使うのはこちらの陶器用絵の具。
本来は陶器に絵や模様を描くための絵の具みたいですね。
それの金色使って補修跡の段差を隠して見た目を金継ぎ風にします。
左側の茶碗は別のタイミングで割れて妻がタイトボンド補修までした状態だったのでまとめて金継ぎ風にすることにしました。
この絵の具はこんな感じでチューブの先端からそのまま描けるのが便利。
ミスったらすぐ拭き取れば大丈夫ですし乾いても焼成する前ならアルコールで取れるらしいので気楽に補修跡に沿って絵の具をのせていきます。
塗ること自体はそんなに難しくないんですが補修跡がきれいにくっついていると見た目でわかりにくくて補修跡を見失わないようにするのが大変でした。
角度を変えたり手で触ったりしながらなんとか塗り終わり。
薄く塗った方が補修跡が気にならないと思うんですが少し膨らみがあった方が金継ぎ風で良い気もする。
まあ好みでいいと思います。
最後にオーブンで焼成。
150℃で35分。
急な温度変化で割れる危険があるらしく、余熱なしで焼き終わった後もすぐ開けずにしばらく放置した方がいいようです。
完成。
初めてのわりにはうまくできたかなと思います。
アップ。
少し絵の具で盛り上がってる感じに仕上がりました。
個人的にはこのくらいでちょうどいいかなと思います。
割らないのがベストですがこれで食器が割れても自分で直せる自信がつきました。(破片が揃っていればですが)
直して使えるというのはなんか良いですね。
というわけで今日はここまで。
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