【出産費用】便乗値上げ批判について-ロザンの楽屋を見て考えたこと-
ちょっと久しぶりなロザンの楽屋を見て考えたこと。
今回はおおむねロザンのお二人の意見に賛成なんだけど二人の議論がちょっと食い違っているような気もする回。
動画はこちら。
ざっくりとした内容は、出産一時金が上がるのに合わせて出産費用を値上げする病院を便乗値上げとして批判するような流れがあるけど、純粋な便乗かどうか判断するのは難しいし、また出産一時金の増額は少子化対策として有効なのかどうかも考えなければいけないのではないか、という感じ。
まず便乗かどうかを判断するのは難しい、という話。
宇治原さんによれば物価の上昇によって経費が増加している(ガーゼや注射器の値段が上がってるとか)という事実はあるらしいし、これだけ世の中のいろんなものの値段が上がっていればまあ当たり前だろうと思う。
ただ出産一時金の増額分に合わせてきっちり値上げされてると怪しく感じてしまうのもわかる。
でもその病院の内情としてはもっと値上げしたいけど増額分で妥協している、という可能性も考えられるわけで結局なかなか判断は難しい。
そうなると菅さんが言うように出産一時金の増額とは関わらず経費が上がって困るなら値上げすればいいし、値上げして申し訳ない、という姿勢はやめて、もらうお金の分のサービスをきっちり提供する、という姿勢になっていけた方がいいような気はする。
難しいとは思うけど。
あとは少子化対策として有効かどうか、という話。
出産一時金の増額が少子化対策の一環なら病院より産んだ親にいかないと意味がないのでは、とか、そもそも少子化対策としてなら産むときじゃなくて育てる方に重点を置いた方がいいんじゃないか(出産費用ではなくその後の成人するまでの継続的な支援など)、とか、病院側が大変なら出産一時金とは別に病院側になにか助成金とかの支援をするべきじゃないか、とか。
で、宇治原さんは、スウェーデンを例に出して出産費用無料にした方がいい、という人もいるけどその場合はそれを成り立たせているスウェーデンの税制(消費税25%らしい)とか社会の仕組みのことも考えなければばいけないし、そもそもどういう社会を目指しているかを明確にしないと難しい、というような意見。(金銭面の支援より出産しやすい環境作りの方が大事じゃないか、とか)
これはたしかにそうだと思う。
これにたいして菅さんが、親が楽しそうやったかどうかじゃないんかなー、と言い出す。
子供目線から親が楽しそうに結婚生活を送って楽しそうに子育てをしていたら子供が大人になったときに結婚して子供を作りたいと思うし、逆に親が辛そうにしていたり喧嘩ばかりだと子供は結婚や出産しようと思わないのではないか、という感じ。
これはこれで一理あると思う。
ただこの部分が聞いててけっこう違和感があって、僕の解釈だと宇治原さんは、子供を作りたい人が子供を産みやすい状況にするにはどうしたらいいか、という話をしているのに対し、菅さんは、子供を作りたいと思う人をどれだけ増やすか、という話をしているように思う。
これはロザンの楽屋でよく出てくる議論になってない会話なような気がしてしまった。
もしかしたら僕の解釈がなにか間違ってるのかもしれんけど。
というわけで今日はここまで。