Illustrator作業工程 イラスト「故小妹」のできるまで。
Adobe Illustratorを使って描いたイラストレーションの作成工程です。
昔の歌をモチーフにしたシリーズより「故小妹」のできるまで。
「故小妹」という歌に関しては、こちらなどをごらんくださいませ。
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これがイメージラフ。
じつはこの夢二描くところの「故小妹」を参考にしております。
パクってますか、いや違いますちがいます、これはリスペクトです、インスパイアです。
ということでよろしく。
まずは頭部。
順を追って見て行きますと。
まず顔を描き上げます。
描きやすいように角度を変えました。
今回はグラデーションを使っていく方向で。
生え際の髪の毛。
ブレンドを使って作った後、個別に調整したり。
産毛でぼけた感じをグラデーションメッシュで。
髷を5つのパーツで、
グラデーションは直線で三段階、
若い娘さんらしく、小振りな桃割れっぽい感じ。
小さい絵ではわかりませんが、細くラインを入れました。
これもブレンドで作って微調整。
そして顔と合わせてみる。
鬘をかぶせるみたい。
飾りを付けて、首を入れて。
かんざしは頭の角度をもどしてから付けます。
とりあえず頭部完成。
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着物の部分だけ改めて下描きを描いてトレース。
色を付ける事を考えてパーツを作っていきます。
仮に色を付けてみる。
柄です。
これらのパーツを元にして、
このような柄を作りました。
参考にしたのはこれ。
どこかから借りて来た何かのサンプル。
何のサンプルだったのかは忘れてしまいました。
出来た柄をワープ、自由変形、シアーツールなどで変形。
着物に配置して、はみ出す部分はクリッピングマスク。
地の色はこんな燕脂っぽい色に。
柄の部分を地の色に合わせて彩度を調節、今回は少し彩度を落としました。
半襟は後に薄緑に。
地の色にはグラデーションやメッシュを使って緩く陰影を入れました。
あと柄だけでは寂しいので薄い色で流れるような線も入れまして、柄に少し透明度を与えて地の色に馴染ませました。
全体の感じ。
帯。
いわゆる「だらり」を短くした感じ。
柄は大きく亀甲花菱風。
所々に見えるように配置。
帯のテカった感じをなんとか出そうと努力。
お姉さんの全体像。
右手は後でのせる小袖の下に入るので必要ないのです。
前後になりますけど、振り袖のところの柄が他の所のものよりはっきりしすぎて浮き上がってるのがわかるでしょうか、
これが彩度や透明度を調節して馴染ませる前、ということですね。
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嗚呼ゆかりの小袖。
歌詞では若紫となっておりますのでこんな感じで、
裏地は明るく、
グラデーションメッシュで形に合わせてやんわりと陰影を。
柄は女の子らしく蝶と桜で。
こういった昔の柄を参考に、まんまですけど。
こんな感じ。
お姉さんの着物と同様に、
変形、調整、マスク。
合わせてみました。
いろいろと微調整したと思いますが、今回は割愛、というか忘れてしまいました。
この時点でまだ振袖の柄の処理を忘れている。
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背景です。
これは襖の柄。
あまり目立たないようにあっさりと。
下の緑もグラデーションメッシュです。
三枚合わせて。
欄間。
簡単なものにしました。
畳も簡単に。
全部合わせて背景の和室です。
欄間の所がなんかちょっと違和感有りですが、
このへんはほとんど使わないので、このままにしました。
黒い枠はアートボード、サイズの目安です。
衣桁。
二つ折りの半分。
人物と合わせてみましょう。
襖の色をくすませて古い感じに。
顔と襖の境目が曖昧だったので、間に少し濃い色を入れてわかりやすくしました。
最終形。
畳に人物のかげを入れて、まわりをぼんやりと暗く。
まわりの影は、不透明マスク乗算法で。
不透明マスク乗算法については次回「別れのブルース」のできるまで。で。
大体こんな感じで出来上がりです。
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このイラストを描いたのは2009年2月です。
記事は当時自分のホームページにアップしたものを今回書き直しました。
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