土地の有効活用
今回は不動産分野の土地の有効活用について解説していきます
ここは過去の試験問題でもよく出題されています
まずは、各手法のポイントを確認しておきましょう
各手法のポイント
自己建設方式 … 全部自分でやる
事業受託方式 … 資金調達だけやる
土地信託方式 … 信託銀行に信託する
等価交換方式 … 土地を提供する
建設協力金方式 … 資金を集める
テキストにはそれぞれの解説が詳しく書かれていると思いますが、全部おぼえようとすると大変です
ポイントをおさえてどういう手法なのか?ザックリと理解できるようにしておきましょう
では、さっそく解説画像を見ていきましょう
事業手法の種類は6種類
手法の種類は、
解説画像にある5種類と、ここには載せていませんが定期借地権方式を加えた6種類です
定期借地権方式は単に定期借地権を設定して土地を賃貸する、という方法です
過去問では、これらの手法について
・資金調達は誰がやるのか?
・土地の所有権は誰か?
などを聞いてくるパターンが多いです
ただし、
そこだけ暗記しようとすると間違えてしまう可能性もあるので、やはりどういう手法なのかを理解することが大切です
ポイントは所有者のTO DO
ポイントとなるのは土地の所有者が何をしなきゃいけないのか?つまりTO DOです
解説画像で言うとピンクの帯の部分となります
自己建設方式
自己建設方式は名前の通り、すべて自分でやるという手法です
企画から資金調達まですべて自分でやります
土地の所有権ももちろん自分です
事業受託方式
事業受託方式は資金調達だけは自分でやりますが、あとはデベロッパーにおまかせの手法です
土地の所有権は自分のままです
デベロッパーとは
不動産の企画・開発をする専門業者のこと
土地信託方式
土地信託方式は信託銀行に土地を信託する、つまり代わりに管理してもらう手法です
土地の所有権は信託中は信託銀行に移りますが、信託終了後は土地・建物が引き渡されます
等価交換方式
等価交換方式は土地を提供してデベロッパーと権利を分け合う手法です
土地の提供には全部譲渡方式と部分譲渡方式の2種類があります
全部譲渡方式
所有する土地の全部をデベロッパーに譲渡して、建物が完成したら譲渡した土地と同じ価値の分の土地・建物を取得する方法
部分譲渡方式
所有する土地の一部をデベロッパーに譲渡して、建物が完成したら譲渡した土地と同じ価値の分の建物を取得する方法
ポイントは
・譲渡するのは全部か?一部か?
・取得するのは土地・建物か?建物だけか?
という点です
建設協力金方式
建設協力金方式は入居予定のテナントから資金を集めて建設する手法です
土地の所有権は自分のままです
まとめ
自己建設方式とは、全部自分でやる
事業受託方式とは、資金調達だけやる
土地信託方式とは、信託銀行に信託する
等価交換方式とは、土地を提供する
建設協力金方式とは、資金を集める
繰り返し確認しよう!
今回の解説は以上となります
スキマ時間に解説画像を何度も確認することをお勧めします
頭の中でイメージできるようになれば、試験でも落ち着いて解くことができますよ!