情熱と使命感の教員採用試験
二つの県の採用試験に合格したという経歴があります。(決して自慢ではありません)
一つは大学4年生で受けた関東の採用試験(中学国語)。
もう一つは、関東で4年目で受けた地元(近畿地方)の採用試験。
とにかく私は昔から学校が好きだったので、学校に携わる仕事なら何でもよかったのです。
学校が好きだったので、大学生のころに行政が行なっていた「学校支援ボランティア」に応募し、大学生のころから現場を見ていました。
そこで何よりも覚えているのは、「学校現場は大変だ」と体感しました。教室を逃げ出していく子ども、先生の指示にいちいち批判する子ども、勉強なんてさらさらする気のない子ども。
それでも先生たちは、めげずに逃げずに、職員室では、「あいつにはこんないいところがあるんや」と話しているのです。
そして忘れもしないのは、ボランティア先でお世話になっていたある先生の言葉。「ものづくりはすぐに成果が見えるけど、
教育はすぐには見えへん。30〜50年後どうなっとるか。いい社会に、いい地域になったらおもしろいやろ。そうするためには誰かがやらないかん。未来創りが俺らの仕事やな。
俺はそう思っとる。」
こういう情熱、使命感に胸を打たれ、
なんか大人ってかっこいい。やっぱり先生ってかっこいい。って思いました。
私もそういう一員になりたい。自分がやらないとだめだと思いました。今よりもっと素敵な社会にするために、先生になる。
自分の人生を、人のために、地域のために使うことを決意しました。
そして採用試験に合格。辛いこともしんどいこともあったと思いますが、人生の目的は明確だから、ブレることはありません。
「先生の仕事が過酷だから」と思う人は、そもそも教員免許取るよりも、別の使命感に燃えた方がいい。絶対に先生という仕事は務まらない。
「先生の仕事に関心がある」と思う人は,マスコミから流れてくる「教師像」「学校現場」で判断せず、実際に働いてみるといい。講師の募集はたくさんあるはず。どの現場には、輝いている先生がきっといる。その人は人生の師匠になるかもしれない。
大切なのは何のために先生になるか。あくまで職業は、手段。自分の人生の目的を達成するための道具でしかない。先生という仕事を通して、何を成し遂げるか。
学校という世界は、教師という職業は、確実にSNSで知れることより、うんと刺激的で、自分の人生を充実させてくれるはず。
情熱と使命感。
先生になるために必要なものは、それだけなのかもしれません。実はすごくシンプルで、すごく難しいのかな。
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