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障害者同士で理解し合える、は「ファンタジー」【インクルージョン】
理解し合える、は、ファンタジー、幻想
私は支援者の頃は、利用者の障害特性やバックグラウンドを把握して、それを踏まえた言葉や声掛け、働きかけをしてきました。
一方、今の利用者の立場ですと、お互いの障害を深く聞ける訳ではない。配慮事項を把握しているわけでもない。なぜなら個人情報だから。
支援員が利用者ごとの障害の詳細を告知する訳がない。
相手が話をしない限り、知ることはないし、知ったから相手の配慮事項に沿って接する縛りは、実はないのです。
常識的範囲、できる範囲で、となります。
同じ空間の中で、施設内の中での人間関係が良ければそれでよいのです。
人が集まれば良い関係が生まれることもあれば、悪い関係も生まれることがあり、それは学校や会社であっても同じと思います。
もし、こういった人間関係に歪みが生まれたとしたら、支援スタッフが介入しなければならない。
誰もが居心地の良い空間にするのは、サービス業ですから、当たり前なことです。
インクルージョンにはお互いの立場や知識の理解が必要
障害者の理解、というところで、お互いのことを知らなければ理解にはつながらないと思ってます。
私は高齢者や、児童、障害者を一括で支援するインクルージョン支援には意見を反する立場でして、お互いの立場や知識(障害者ならその障害の詳細)を知ってはじめて理解があると思ってます。
浅い付き合いでもよいことはあるでしょうが、いざ問題や何かしらの誤解が
起きたとき、なぜ?Whyの部分がどんどん乖離していくのでは、と懸念しています。
インクルージョンは私は福祉行政側の、財政面で勧めているとしか思っていないです。
発達障害者だから、全ての発達障害者とわかり会えるわけじゃないですし、他の障害でも同じではないでしょうか。
高齢者や児童、障害者のカテゴリに分けるサービスを整理して
包括的な福祉(インクルージョン)が、本当に国民が求めていることなのか、は長い視点で考えてほしいなって思います。
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