#3 自分の人生に責任を持とうと思った。
髪を切った。
初めて「ただ自分の気持ちを上げるため」に。
今までは友達と会う前、彼氏と会う前、何かのイベントの前に髪を染めたり切ったりしていた。
「かわいいね」「その髪色いいね」「おしゃれだね」ってただ言われたかった。
それだけじゃなくて、もっと根底にあったのは「嫌われたくない」という気持ち。
私が隣にいることで相手が恥ずかしいと感じませんように、という願いを込めていたと思う。
髪だけじゃない。服もそう。アクセサリーもそう。全部、人に嫌われないために買っていた。
好きなものというよりは似合うもの、無難なもの、浮かないものを必死に選んだ。パーソナルカラー、骨格診断も飽きるほどやった。
今考えると恐ろしい。
何でこうだったのか考えてみた。
ひとつ思い当たるのは、贅沢をすることに罪悪感があったこと。
たいして好きでもない料理をして、毎日仕事に弁当を持っていく。
「ひとりで外食なんて贅沢はするべきでない」
「何も出かける用がないのに服を買うべきでない」
「自分にご褒美なんて、そんな贅沢してはいけない」
「仕事で大した結果も残していないくせに休んではいけない」
「全部ひとりで完璧にこなしてみせなきゃいけない」
「仕事ができて、おしゃれで、気が利いて、料理もできて、いつもにこにこしていて、部屋もおしゃれで、自慢の彼女でなければならない」
気づけばこんな風にどんどん自分を縛りつけていた。
もうひとつ思い当たることは、責任転嫁していたこと。
「人と出かけるから服買ってもいいよね」
「友だちとご飯を食べるから外食するのはしょうがないよね」
「彼氏とデート前だから髪染め直してもいいよね」
って、何か贅沢をするときに人のせいにしてた。自分では決断できなくて、行動の理由を他人に押し付けてた。
昨日初めて自分の気分を上げるためだけに髪を切ってようやく気づいた。自分を縛るのはいい加減やめようと思った。
だから、自分の人生に責任を持つ。
私は私のために決断をする。
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