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M先輩のこと 2

私が、こわごわ、M先輩のフェイスブックを覗くと、
最初に目に飛び込んできたのは・・・

「誰かこれの解約の仕方を教えて~!!」


というものでした。

「えっ!?」

まるで私の気持ちを代弁しているかのような文面に驚いて、よくよく見ると、
日付が10年も前のもので、先輩がフェイスブックを解約したがっているという内容の記事でした。

「なあんだ、そうなんだ・・・」とちょっと出鼻をくじかれた私・・・。

改めて、読んでみると、特におかしなことが書かれている訳ではありません。
おそらく亡くなる前だと思われる、最後の記事にしても何か原因になるようなことが書かれている訳でもないし・・・。

う~ん、そうなんだ、と拍子抜けしてしまいました。
恐れて損したなと。

それで、何気なく、メッセージを書いてみました。

「先輩、お元気ですか?」と。

それは、亡くなった彼に対して、そちらの世界はどうですか?
くらいの軽い気持ちだったのですが・・・。

もちろん、返事が来るのを期待していた訳ではありません。

天国にいる先輩に対して、話し掛けたつもりくらいだったのですが、
それから、前にもまして、フェイスブックの友だち追加のメッセージが
頻繁に現れるようになったのです。

やべ・・・。
逆に、寝た子を起こしてしまったのかも・・・と、私はそんな風に思っていました。


つづく


☆それでは今日もよい一日を。

ナカるん♪の本です。