【暮らし】マンションの年収に対する住宅購入金額の目安は5〜7倍
2022年1月10日の記事によると東京でのマンション価格が平均年収の13.4倍になったとの記事が出ていました。
一方で、HOMESの調べによればマンションの購入目安は年収の5〜7倍とのことです。
よって、東京のマンション価格は平均年収の5〜7倍のさらに2倍の価格であるということです。
パワーカップルが需要を下支え
東京のマンション平均価格がここまで高くても売れている背景にはパワーカップルの台頭があげられます。大手企業に勤める旦那さんの年収だけではなく、同じく大手または同等の年収を得ている奥さんがいる夫婦をパワーカップと言います。
よって世帯収入は二馬力になり、マンション価格は全国平均の2倍にまで伸びることができたのだと思います。よって、ここまでがマンション価格の限界とも受け取れますが、今後の値動きは誰にも分かりません。
住宅ローン返済のために働く
確かにパワーカップであれば東京でマンションを購入することは可能だと思います。しかし、購入の先にあるのはローンの返済地獄なのではないかと思います。
例えば7,000万円のマンションであれば返済額は20万円弱になってくるのではないかと思います。
見落としがちなマンションの修繕積立金、維持管理費、駐車場代
デベロッパーは基本的に親切に見えて、不親切です。
ローンシミュレーションに修繕積立金、維持管理費、駐車場代を入れていない場合があります。よって、一見返済できそうに見える返済プランですが見えていない金銭負担がそこにはあります。
修繕計画は段階的に上がっていく
マンションを購入する時に修繕計画までしっかりと見ている人はあまりいないと思います。修繕計画は初年度〜5年10年が最も安くそこから段階的に上がっていきます。この上がり幅は物件によって異なりますが、酷い計画だと信じられないぐらい修繕費が上がる場合もあります。
それまでに年収も増えていればいいですが、年収が増えることを見込んで負担も増えていいという考え方は危険です。人生は不可実性に溢れており自分がいつ大病、リストラ、会社倒産を経験するか本当に分かりません。明日は我が身ということを肝に命じておくべきだと思います。
家を買うことの価値はいかほどか
賃貸と持家を比較した時に払っている金額に差がない場合が多々あります。家を購入する時に賃貸と比較することがあると思いますが、同じ金額を払うのであれば買った方がお得、と考えると思います。しかも今は低金利、減税の恩恵も受けることができます。総合的に見て買った方がいいという結論になると思います。
この判断の導き方には特に問題も欠点があるとは思いませんが、ふと冷静に考えると所詮、住むだけのことに関する判断です。
暮らす、生活をするのは人間の最も基本的な活動ですが、その暮らしに何千万円という負債を抱えて得られる価値はいかほどのものでしょうか?
時代はVUCAです。来年の見通しすらつかず変化が早い時代に35年ローンを組むことにどれだけの現実性があるのでしょうか?
おわりに
住宅ローンはいわゆる借金で、一般の人が最も簡単に大金を借りられる仕組みです。それは国の政策としてその様な形になっています。
我々はその政策に乗せられ易いのですが、住宅を購入される際は自分は何に生活の価値を見出しているのかを考えられるのがいいと思います。