見出し画像

「ゼロの未来(The Zero Theorem)」【おすすめ映画097】

日本公開:2015年

テリー・ギリアム 監督作品

「カオスは儲かる。無秩序は整えるとお金になる」

The saddest aspect of mankind needs to believe  in  god,
or put it another way  a purpose greater than this life,
is that makes this life meaningless.(以下、聞き取れず)

(字幕版)「神を信じたがる人間の悲しい一面とは、
より崇高な目的を求めるあまり、人生が無意味に思えること。
すべては永遠への通過点でしかなくなる」

(吹き替え版)「神を信じる人間。言い方を変えれば、人生により大きな意義を求める人間の悲しいところは、それによって、今の人生が無意味になることだ。
そんなものは来世への途中にある検問所にすぎない(←誤訳ではないが、誤解を招きやすい訳)」



「君を選んだ理由だが、かなりひねくれているのは認めるよ。
君が私のプロジェクトと正反対だったからだ。
信念の人さ。
君は電話の主が教えてくれると言い続けてきた。人勢の意味をね。
君はその電話を待ち続けてきたが、その結果、無意味な人生となった」

「ゼロの定理」とは?

「あんたが証明しようとしているのは、
宇宙が無だってこと。
全ての物質、全てのエネルギー、全ての生命が、
たった一度のビッグバンによって偶然生まれるものだってこと。
膨張し続ける宇宙は、いずれ超高密度のブラックホールの中に飲み込まれる運命だ。
引力があまりに強くて、全ての物がゼロ次元のある一つの点に収縮されていく。
そして、パスっと中心が消えるんだ。空間も時間も生命も来世も何もかもなくなる。無しだ」
「やめろ。そんな恐ろしいこと、誰が信じますか」
「何が恐ろしいの?僕は信じる。完璧な物も、永遠な物も無い。
だから恐れることもない。よく考えてみて」


「危険じゃないんですか?」
「まあ、何を危険と呼ぶかによるわね」

「ひとりメルトダウンだな。何度も見てきた」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?