naka
小動物臨床で新卒獣医師が悩むことの多い「診断アプローチ」について、自分なりにまとめました。新卒獣医師に少しでも役立つように祈っております。
麻酔は、手術に関わる飼い主さんの心配事の一つです。残念ながらその心配事の多くは間違っています。麻酔に関して聞かれることの多い都市伝説を紹介しましょう。また、所…
猫を飼う上で、その生活環境は猫のストレスや幸福に大きな影響を与えます。より良い環境を整えるためのポイントを見てみましょう。 明るさと照明 室内飼育の猫にとって、…
猫と生活するには、知っておかなくてはならないことがいくつかあります。それを満たすことで、長年にわたり猫の健康と幸福を維持することに役立ちます。これらが満たされ…
イニシャルプロブレムリスト(問題点の列挙) イニシャルプロブレムリスト(Initial Problem List)とは、患者の問題点を把握するために、診察や検査結果から初期段階で把握…
最初に ミニマムデータベースの構築が終了したら、いよいよ問診に入ります。問診では「聴く力」が重要ですが、この「聴く力」は経験によって培われます。しかし、意識して…
身体検査およびバイタルサイン 身体検査は、系統的に各器官を網羅する必要がありますが、主訴から必要と思われる観察項目を追加しても良いでしょう。もし、皮膚の「できも…
私が臨床家になりたての頃、比較的獣医師の多い動物病院で働いていました。当時は「見て覚えろ」「自分で勉強しろ」ということで、あまり積極的な指導を受けられないでい…
動物病院の院長のnakaです。いままでの臨床経験や病院運営から、役立つ知識を書き留めていこうと思っています。 基本的には小動物臨床獣医師向けですが、最近の飼い主…
2023年8月31日 11:45
麻酔は、手術に関わる飼い主さんの心配事の一つです。残念ながらその心配事の多くは間違っています。麻酔に関して聞かれることの多い都市伝説を紹介しましょう。また、所有する猫が麻酔を必要とするときの知識としてください。麻酔は危険だ! これは都市伝説とは言えないかもしれません。もちろん麻酔には常にリスクはつきものですが、飼い主さんが信じている危険性よりははるかに小さなものです。健康な動物や病気の動物を
2023年8月31日 11:31
猫を飼う上で、その生活環境は猫のストレスや幸福に大きな影響を与えます。より良い環境を整えるためのポイントを見てみましょう。明るさと照明室内飼育の猫にとって、「明るさ」は日々のリズムを整える重要な合図です。もし自然光が十分でない場合は、タイマーを使用して、日中の明るさと夜の暗さを調節しましょう。タイマーがない場合は、毎日同じ時間に手動で調節してください。ただし、部屋に入るたびに照明をオン・オ
2023年5月12日 18:22
猫と生活するには、知っておかなくてはならないことがいくつかあります。それを満たすことで、長年にわたり猫の健康と幸福を維持することに役立ちます。これらが満たされないと、猫はストレスを感じ、健康や行動に影響が出るかもしれません。あなたと猫が互いにこれからを楽しくするには、あなたの家を「猫に優しい」家にして猫の生活を豊かにすることが大切です。 猫の飼主にとって最も重要なことは、「猫は暴力では従わず、
2023年4月25日 15:46
イニシャルプロブレムリスト(問題点の列挙) イニシャルプロブレムリスト(Initial Problem List)とは、患者の問題点を把握するために、診察や検査結果から初期段階で把握される問題点のリストのことを指します。 獣医臨床においては、患者の初回診察時に病歴を聞き取り、身体検査を行い、必要に応じて血液検査や画像検査などを実施し、患者の健康状態や問題点を把握します。このとき、イニシャルプロ
2023年4月18日 18:29
最初に ミニマムデータベースの構築が終了したら、いよいよ問診に入ります。問診では「聴く力」が重要ですが、この「聴く力」は経験によって培われます。しかし、意識して聴くことをしないとこの「聴く力」は向上しません。飼い主と対話しながら、良好な関係性を構築し問診を行いましょう。問診には網羅的に行う系統的問診と鑑別に近づくための問診があります。系統的問診の意義身体検査で確認できない異常について聞き取
2023年4月18日 16:38
身体検査およびバイタルサイン 身体検査は、系統的に各器官を網羅する必要がありますが、主訴から必要と思われる観察項目を追加しても良いでしょう。もし、皮膚の「できもの」が主訴ならば、身体検査時に硬さや波動感、固着なども大雑把に見ておくことも重要です。系統的身体検査 すべての初診症例を同じように、一定の順序で各器官系を網羅した身体検査を行います。また、身体検査表を利用すると効率的です。そして、身
2023年4月18日 15:47
私が臨床家になりたての頃、比較的獣医師の多い動物病院で働いていました。当時は「見て覚えろ」「自分で勉強しろ」ということで、あまり積極的な指導を受けられないでいました。特に診察の進め方については大学の内科の授業で簡単に説明があったくらいで、実際に現場に出た時には、本当に闇雲に診察をしていました。経験を積めば誰でも診察できる。それはそうかもしれませんが、経験だけでは掴めない系統的な診察の進め方がある
2023年4月18日 14:30
動物病院の院長のnakaです。いままでの臨床経験や病院運営から、役立つ知識を書き留めていこうと思っています。 基本的には小動物臨床獣医師向けですが、最近の飼い主さんはとても勉強熱心な方がおられるので、そういった方達にも役立つかもしれませんね。 不定期に発信していきますので、ゆるゆると見守っていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。また、個人名や病院名などは仮称ですので、それ以上の詮索