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リストは消えてもUGの烙印は消えない #UG
『UGリスト』が消えてしまうらしい。そんなツイートが流れてきた。
作った本人が言うのだからきっとそうなのだろう。
そうか寂しいものだ。
変な由来なんだけど、この言葉を大事にしてたような気もします…このリストも消しますね。
— 田中泰延 (@hironobutnk) May 24, 2022
ツイッターにおける“UG(ウザガラマー)”とは何か?|仲 高宏 @naka3ws #note https://t.co/lOC91js5XK
あれは謎の多いリストだったが、これも節目なのかもしれないと思い、こうしてまた書きたくなってnoteにしたためている。
知らない人のために説明すると元々『UG』とはTwitter上でうざ絡みをする人『ウザガラマー』の略称で田中泰延(ひろのぶ)さんが作った造語だ。カテゴリー的には蔑称の類である。だから認定されて喜ぶような上等なものではないし、イメージ的には背中に押された『烙印』のようなものに近い。
だから、由来からして決してファンクラブ的なものでもない。
では、どういったものかって?
そうだな。
例えば、貴方がひろのぶさんに引用リツイートで大喜利的に絡むとする。
もちろんTwitter上での話だ。
すると、おもしろければRTで返されるし、まあまあならいいねボタンを押される、つまならければ無視され、誹謗中傷の類なら即座にブロックされるだろう。
そして、うざければ例の容赦なくリストに放り込まれる。
それがUGリストだ。
おもしろかろうが、そうでなかろうが関係ない。
UGリストとは言うなればブロック寸前の煮凝りみたいな集団の一覧表である。
酷い話である。発足当初はリストに放り込まれて本気で怒ったり、もしくはビビったりする人がかなりいた。そりゃそうだ。うざいと言われれば誰でも怒るし、ブロック寸前だと言われれば誰でもビビる。当然である。しかし、時の流れとは怖ろしいもので5年も経つと生存者バイアスが掛かってくる。
「そうは言っても本当にブロックされるわけでもないんでしょ?仲良し集団なんでしょ?」このように勘違いした民が出てくる。
とんでもない。この図を見よ。
![](https://assets.st-note.com/img/1653455170345-K1jQCdRAWw.png?width=1200)
この赤のドットは傷を負いながらも帰還した飛行機の損傷部分を網羅したものである。知らない人は「これだけ広範囲に傷を負っても帰ってこれるんだから少々痛手を負っても大丈夫でしょ?」とタカを括る。
他人に不用意に絡んでしまうのだ。
── 違う。赤の部分以外を損傷した飛行機は一機も帰ってこれなかったのだ。生存者の傷だけを見て全てを分かった気になってはいけない。
ほとんどの者は散ったのだ。
理由はただ一つ、hironobutnkに不用意に近づいたからだ。
当時の殺伐とした空気を知らない人のために伝えておく。
今日はこのことを伝える為だけに筆を執った。
たとえば以下のツイートがあったとしよう。
撮影の待ち時間に「エッチな言葉を決して使わずにエッチな概念を伝える言葉しりとり」をしたところ、「り」で回ってきた姫野さんが「林間学校」と言ったので優勝しました
— 田中泰延 (@hironobutnk) June 2, 2016
田中泰延 @hironobutnk
撮影の待ち時間に「エッチな言葉を決して使わずにエッチな概念を伝える言葉しりとり」をしたところ、「り」で回ってきた姫野さんが「林間学校」と言ったので優勝しました
午後9:29 · 2016年6月2日
一般の人ならクスっと笑って素通りするか、いいねボタンを押して終わりである。下ネタをタイムラインに流しても良い人ならRTするだろう。
しかし、世の中にはコメントを残したい人たちが存在する。だが、不用意なコメントを残せばどうなるか?答えは以下の通りだ。
「林間学校はエッチな概念ではない!ふざけるな!」とコメントしようものなら完全無視される。(これはセンスが無さすぎる。Twitterを辞めた方がいいレベルだろう。)
かと言ってむやみに褒め称えているだけなのも退屈なやつ扱いされる。
最悪なのはここぞとばかりに下品すぎる下ネタをぶっこんだりするやつ。そんなコメントぶつけようものなら即退場である。迷わず1秒ブロックで視界から消される。
まさに命(たま)の取り合い。
堅気の人間ならこっち側には絶対に踏み込んでは来ない世界観。
しかし、5年以上生き残ったUGたちは違う。
例えば上記のツイートには、特に大喜利をするとも何とも書かれていないが ──
林間学校か。エッチな言葉を使わず、エッチな雰囲気のしりとりだろ?
「う」で終わるなら『 ── うまい棒』
と勝手にしりとりを続けてしまうのである。
頭のおかしな連中だ。
見事なまでに蛇足ではあるが変なところで思い切りが良いのが『うざ絡み』の特徴である。まぁ、これは完璧な蛇の絵に他人が足を描きたして「立派なトカゲの絵ができたよ」と言ってくるみたいなもんだから余計なお世話だし、数がまとまればそりゃウザくもなる。
そう、どれだけうまいことを言ったとしても相手の虫の居所が悪ければ消されてしまう行為。それがうざ絡みである。
スリルを楽しんでいるのだろうか?それならば小学生のピンポンダッシュとやってることに大差はない。時には教育が必要だ。
UGに対する世間の目は厳しい。
素行が悪いUG達がどういう目に合うか知っているか?
極寒の地でフルメタル・ジャケットばりの軍隊教育を受けるのである。通称シベ〇ア送り。どこからともなくアホみたいに怖い軍曹がやってくる。
そして、こう言うのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1653467972388-EPTy0lMty6.png?width=1200)
Bullshit!
It looks to me like the best part of you ran down the crack of
your mama's ass and ended up as a brown stain on the mattress!
I think you've been cheated!
Where in hell are you from anyway, Private?
パパの精液がシーツのシミになり ママの割れ目に残ったカスが お前だ!
どこの穴で育った?
恐ろしい。
軍隊教育ばりの罵倒を受け、
そこには一切の差別なく、
滝のように流れるタイムラインの前で、
皆、平等に無価値になる。
それがシベ〇ア送りにされたUGの末路である。
ほとんどの者がここで命を落とす。
本当だ。
しかし、まれに生き残る者がいる。私なんかがそうだ。これも強かったから生き残ったわけではない。恐怖を後世に伝える語りべとして生かされているだけなのだ。
信じてもらえただろうか?。
あれは恐ろしいリストなのである。
だが、それももう終わるらしい。
──と思っていたら
いや、やっぱり復活https://t.co/fjEhhpoGNE https://t.co/JqWG7vgNyO
— 田中泰延 (@hironobutnk) May 25, 2022
──って復活するんかいな。
あーもうしみじみして損したわ。
って復活するんかい!
— 仲 高宏 (@naka3ws) May 25, 2022
しんみりしてたのに。
もうこうなったらあることないこと書いてやる。 https://t.co/CGKiH5VoVk
そんなわけで今ここでこうしてあることないこと書きまくったわけである。
ハッキリ言って憂さ晴らしである。
読まされているあなたは私に石を投げてもいいくらいだ。
◇◇◇
めでたし、めでたし。
さて、ここまでの話、どこまでが本当でどこからが嘘だと思いますか?
実は誇張もあるがあながち全てが真っ赤な嘘というわけでもない。
信じるか信じないかは貴方しだい。
ただ、一つ言えることはリストは消えてもUGの烙印は簡単には消えないということ。
なぜなら一度根付いた言葉というのはかなりの拘束力があるからだ。
びっくりするほど人は言葉にとらわれる。
しかしその言葉に魂を吹き込むのも我々人間だということも真なり。
蔑称が何だというのだ。
言葉は良い方向にも悪い方向にもあっという間に転がってゆく。
それが無形のブランドとなることだってある。
その過程を我々はこの数年で見てきた。
言葉と貨幣は同じものであると言ったのも田中泰延さんだが、本当にその通りである。言葉も通貨も人をつなげ価値の橋渡しをする存在である。
私は気づいた。唯一の違いは税金が掛かるかどうかの違いだけだと。
貨幣を用いて価値の橋渡しをすれば必ず税金が掛かるが、言葉で橋渡しされた価値には一切税金が掛からない。
その一点において言葉は貨幣を凌駕する。
Twitterでの言葉の交流というのは実は凄いことなのである。
UG三訓
一.ウザく絡むのが面白いのではない。人は皆平等にうざい。勘違いするな。
一.危険だから先人のUGを不用意に真似るな。あれはたまたま生き残った亡霊だと思え。
一.あとは自分の頭で考えろ。
以上
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