パンダは運動しない。ちょっとはイルカを見習ってほしい
ちょっくらパンダでも見に行くかと家族連れで南紀白浜アドベンチャーワールドに行ってきた。ライトな書出しだが、私の住まいと和歌山県はとなりの県とはいえ白浜までとなると片道180kmほどあるので車で3時間以上かかる。往復360km。日帰りで行くのはちょっとハードである。それでも行けば子供は喜ぶし、私も動物の写真をたくさん撮りたいということで弾丸ツアーを決行。
テレビでみるパンダはかわいい。コロコロしてるし、しぐさが愛らしい。
子供も期待するし、私たち親だって久しぶりのパンダっていうだけで気分も盛り上げる。
でも、現地についてパンダを見ると思い出すんだよね。
ぁあ…そうそう!
そうだったわ。普段から動かないけれど、特に暑い時期は全く動かねえんだったわ。この子たち。
屋内の空調管理されてる部屋ですらこの有様でした。
まじ動かない。
それでも、時折会場がどよめくから何かと思えば、単に寝返りを打ってるだけでした。なんやねん。
埒があかないので他をあたる。
入り口近くのフラミンゴとオウム。
色が鮮やかで綺麗だが、目がこわい。ほぼ点である。アニメーション映画の『音楽』かと思った。
でも、そんなことより敷地内で放し飼いなのがすごい。
彼らには大空を自由に飛べる羽があるはずなのにもう野生を忘れてしまったのだろうか?
鳥って飛ぶよね?
かと思えば、檻の中にいる鳥もちゃんといる。
流石だ。檻さえなければいつでも逃げ出せるんだぜという気迫を感じる。
瞳も点じゃない。凛々しいわ。フラミンゴとは違う。
徒歩圏内に象もいればシロクマもいるのがアドベンチャーワールドだ。それだけでも心が躍るが、ここではイルカを見なければならない。
パンダは一切動かないが、イルカは違う。アドベンチャーワールドのイルカは凄いのである。どれくらい凄いかと言えば、パンダの怠慢をすべて帳消しにしたうえでプラスに跳ね上げる力がある。
とにかく跳ねる。
見よ!
バルーンが上空にあれば大ジャンプするし。
跳ねるのはイルカだけじゃない。
イルカは人をも上空に跳ね上げる。
跳ねるだけじゃない。
上半身を水上に出して
後ろ向きに立ち泳ぎもすれば
水中で愛想も振りまく。可愛すぎてこの頃には皆パンダのことは忘れてしまっているだろう。
これだけ頑張ってるのだからイワシをたらふく食べてほしいってもんさ。
インストラクターのお姉さんとのスキンシップはまるで映画のワンシーンのようで、写真を見返すと涙が出てきそうになる。ここまでの芸ができるようになるまでどれほどの苦労があったのだろう。
パンダも見習ってほしい。
そう!
これと
これの差である。
◇◇◇
アドベンチャーワールドの楽しみはもちろんイルカとパンダだけではない。
いろいろ見どころあり。
そんなわけで休日を大いに楽しんだだけの文章をとじる。