Naoki

添乗員として主にヨーロッパや北アフリカを旅しています。より印象に残る旅にするためのヒントを発信していきます。 Carpe Diem!

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最近の記事

観光ではない角度から見る、セビーリャ

こんにちは。Naokiです。 前回に続いて、アンダルシアの旅行記です。 セビーリャの観光についてのサイトは山ほどあります。こんな観光地あるんだと見る分には楽しいですが、もっと印象深く旅するのには観光以外の角度からセビーリャを捉えると、とても面白いんです。今回はそんなセビーリャの街についてご紹介します。 セビーリャってどんな街? アンダルシア州の州都セビーリャは、マドリッド、バルセロナ、バレンシアに次いで、スペインで4番目に大きい人口を持つ、大都市です。隣国ポルトガルとざっく

    • スペインらしさが色濃く残る、アンダルシアへ

      こんにちは。Naokiです。 先月末から、スペインの南部”アンダルシア”と呼ばれる地方へ行ってきました。ほとんどの観光客はグラナダやコルドバを見るだけで他の町へ行くことはあまりないようですが、これほど魅力的な町や村が点在しているのはここだけではないでしょうか。 今回は旅行記風に、備忘録としてまとめます。 (仕事中なので、飛行機とか空港の写真がありません。。。) スペインの地方へ行くなら、イベリア航空が断然おすすめ 今回は成田からスペインのフラッグキャリア”イベリア航空”でス

      • 大混乱の中東 Part 5

         こんにちは。Naokiです。  前回の投稿からかなり時間が空いてしまいました。。。 添乗が続き、初めてのデスティネーションが連続し、その勉強やら準備やらでてんわやんわでした。  前回は、厳格なイスラム教の教えを貫くサウジアラビアに、アメリカが侵入してきたことに反発したビンラディンが国外追放され、湾岸戦争が集結したところまでまとめました。今回はその後のビンラディンの動きと9.11テロまでのシナリオをまとめます。 かつて自分が戦ったアフガニスタンで反米テロ組織を結成、そして9

        • 大混乱の中東 Part 4

          こんにちは。Naokiです。 これまでアフガニスタンとパキスタンの地で起こった紛争についてまとめてきました。今回は同時進行で起こっていた他の中東諸国での混乱についてまとめます。 湾岸戦争 序章 アメリカやロシアなどの大国が及ぼす影響は大きいということはこれまでのお話で明らかですが、逆に大国による監視が無くなると秩序がなくなるということもあります。親の目から離れた隙にイタズラをする子どもたちと同じですね。ペルシャ湾に面する国々でも同じようなことが起きてしまいました。それが湾岸

          大混乱の中東 Part3

          こんにちは。Naokiです。 時間がかなり空いてしまっての投稿となってしまいました。 仕事でエジプトに行っており、バタバタしており、なかなか時間を取ることができませんでした。出発前にピラミッド近くで爆発事故があり、その対応やらで。。。また機会があればエジプトの旅のレポートでも書こうかと思っています。さて本題に移ります。 前回までは、アフガニスタンにおけるソ連とアメリカの代理戦争の結果、ソ連が撤退し、アフガニスタン国内での民族紛争へ発展したことをお伝えしました。そこにパキスタ

          大混乱の中東 Part3

          大混乱の中東 Part2

          こんにちは。Naokiです。 前回は、中東問題はソ連のアフガニスタン侵攻が発端であるとまとめました。ソ連が周りにイエスマンを置くために支配したアフガニスタンでは、イスラム教と社会主義者との構図で対立しました。同じイスラム教徒がいるアフガニスタンを助けるために、サウジアラビアをはじめ、他のイスラム教徒の国がアフガニスタンに入り込み、戦いました。その中にはオサマ・ビンラディンという人物がいたのです。彼は反米でしたが最初はソ連と戦っていたのです。 アフガニスタンの内戦にアメリカが

          大混乱の中東 Part2

          大混乱の中東 Part 1

          こんにちは。Naokiです。 仕事で今度中近東に行くことになったので、勉強したことをまとめたいと思います。ずっと混乱状態が続く中近東ですが、毎日のようにニュースが舞い込んできます。しかしこうした断片的な情報だけでは、このニュースが一体何も意味するのか理解することができません。ここで一旦歴史を紐解いていき、なぜ中東問題は解決しないのかを多角的に捉えていきたいと思います。 前回までの美術とはガラリと変わったテーマとなりますが、よろしくお願いします。 イエスマンばかりを周りに置く

          大混乱の中東 Part 1

          美術界の”コロッケ” ー ラファエロ

           こんにちは。Naokiです。  前回まではルネサンスの3大巨匠の、レオナルド、ミケランジェロについてまとめました。今回は最後の1人、ラファエロについてまとめます。先述の2人と比べると、あまり馴染みがないかもしれませんが、ルネサンスを築いた重要人物です。ヨーロッパの美術館を訪れると、彼の絵に触れる機会が多いので、ここで整理してみたいと思います。今回もよろしくお願いいたします。 金の卵を産みつづけた修行時代 ラファエロ・サンティは中部イタリアのウルビーノという街で産まれました

          美術界の”コロッケ” ー ラファエロ

          神のごとき ミケランジェロ Part 2

          こんにちは。Naokiです。 前回に続いて、ミケランジェロの理想像を代表作を例にしながらまとめていきます。今回もよろしくお願いします。 身体のねじれが大好き ミケランジェロの代表作は、かつてのイスラエル王国の王様を表現した「ダヴィデ像」です。ミケランジェロ登場以前の彫像は、絵のような彫像でした。どこから見えても同じ、ただの立体でした。  ミケランジェロは、絵のような彫刻をあまり好まず、彼は見る方向によって全く異なる印象を与えるスタイルを確立させました。それは身体に”ねじれ

          神のごとき ミケランジェロ Part 2

          神のごとき ミケランジェロ Part1

           こんにちは。Naokiです。  今回はルネサンスの巨匠、ミケランジェロについてまとめます。前回はレオナルド・ダ・ヴィンチについてまとめましたが、今回まとめるミケランジェロはレオナルドとは犬猿の仲でした。レオナルドは、絵画は音楽、彫刻、建築すべての芸術の中で一番の芸術だと言ったのに対し、本職が彫刻家・建築家のミケラジェロは、レオナルドの絵を見て「あんな絵は専門外の私でさえ書ける」という言葉を残しています。またミケランジェロは「絵画は彫刻のように描かなければならない」とも言って

          神のごとき ミケランジェロ Part1

          好奇心の塊 レオナルド・ダ・ヴィンチ

           こんにちは。Naokiです。  前回は、ヨーロッパ絵画を見る上で欠かせないポイントである、ルネサンスについてまとめました。今回はルネサンスを盛り上げた3人の人物の一人、レオナルド・ダ・ヴィンチの生涯についてまとめたいと思います。モナリザを描いた人物はどういう人だったのか、そんなことを意識しながら読んでみてください。 愛人の子として生まれる レオナルド・ダ・ヴィンチは、お互いが結婚していない両親、つまり不倫で生まれた子供でした。レオナルドが生まれてすぐに父親は別の女性と結婚

          好奇心の塊 レオナルド・ダ・ヴィンチ

          絵に”感情”が表現されるようになった

           こんにちは。Naokiです。  今回はヨーロッパ絵画を見る上で重要なポイントでもある、”ルネサンス”についてまとめます。これを押さえておくだけで、ヨーロッパでの美術館がより楽しくなるはずです! 人々の見たい、知りたいという欲求が大爆発した ヨーロッパで描かれた絵画のほとんどのテーマがキリスト教についてでした。イエスキリストや彼の母マリアの生涯が描かれました。ルネサンスという芸術改革が興る14世紀以前では、芸術家は自由に絵を書くことができませんでした。芸術家には制約があった

          絵に”感情”が表現されるようになった

          芸術から読み解く、ヴェネツィアの繁栄期

          こんにちは。Naokiです。 前回はヴェネツィアがどのように繁栄していったのか、また安全保障についてまとめました。ところで、最近本屋をのぞいてみると、美術特に西洋絵画にフォーカスを当てた本が増えてきました。上野ではフェルメール展が開催され、話題になっています。今回はヴェネツィア最盛期について、美術の観点から読み解いていきたいと思います。 キリスト教世界の敵イスラムと仲良くしたヴェネツィア 当時オスマントルコ軍というイスラム勢力が力を強めていき、ヨーロッパ諸国を恐怖に陥れてい

          芸術から読み解く、ヴェネツィアの繁栄期

          資源がないヴェネツィアが、なぜ世界一の海洋都市国家になれたのか。

           前回ヴェネツィアは、東からやってきた暴力団グループから逃げるために海の上に造り上げた埋立地だとまとめました。今ニュースにもなっていますが、暴風雨でヴェネツィアの街が水没しています。ヴェネツィアの街はわざとたくさんの水路が張り巡らされています。というのも、水路をたくさん作ることによって、水の通り道を多くし、水没を防ぐためです。それでも街が水没するのは地球温暖化の影響とも言われています。(機会があればこの街全体が浸水してしまうことについても紹介します)  話がそれてしまいまし

          資源がないヴェネツィアが、なぜ世界一の海洋都市国家になれたのか。

          ヴェネツィアの、ここが面白い Vol.1

           こんにちは。Naokiです。  添乗員としてイタリアによく行くようになりましたが、その中でも心奪われた都市が、ヴェネツィアです。水の都と呼ばれていて、ヴェネツィアには118の島があり、それぞれを結ぶ橋が400ほどあります。  街は迷路みたいですが、どの路地を歩いても絵になる場所だらけ。歩くだけでもとても楽しい街ですが、知っていると、もっとヴェネツィアを印象的に観光できることがいくつかあるので、それをまとめていきたいと思います。まずはヴェネツィアがどう成り立ったのか、歴史と

          ヴェネツィアの、ここが面白い Vol.1

          私が添乗員になったきっかけ

           はじめまして。Naokiと申します。  私は旅行会社に勤務していて、添乗員として月に一回ペースで海外に出ています。これまでの添乗で得た経験や知識などを、旅が好きな方たちに共有して、より印象深い旅となるお手伝いができればと思い、記事を書いていくつもりです。  今回が最初の投稿となりますので、自己紹介を兼ねて、添乗員とはどういう仕事なのか、なぜ添乗員を志したのか。そのきっかけを記していこうと思います。 旅に付加価値をつける。これが添乗員の仕事  みなさんが学生時代に行った修

          私が添乗員になったきっかけ