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備忘録#11 [テオ・ヤンセン展]
千葉県立美術館でテオ・ヤンセン展を見た。
彼の代表作である「ストランドビースト」が展示されている。
テオ・ヤンセンはデルフト工科大学で物理学を専攻。その後、ストランドビーストの制作を開始する。
彼の母国オランダは国土の4分の1が海面より低く、気候変動による海面上昇の問題を抱えている。
砂浜を歩き回ることで、砂をほぐして海風で吹き上げ、砂丘として積もらせていく。そんな生物がいれば問題解決できるのではないかという発想で生まれたという。
神話に出てくるような生き物だな。
見た目は海老とかカニとか甲殻類っぽくて、動いてるところはムカデやヤスデのような多足類のよう。けっこうキモい…笑
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いちばんびっくりしたのは、この生物の個体は1種類だけではなく、あり得ないほど多様な種類の個体が存在すること。
その進化系図がこれ。
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分岐がたくさんあり、もはや写真では収まらないくらいの種類が存在する。
小中学生男子が考えるようなロマンのある図だな。
なんかこれ見たとき、驚くのと同時にすごいくすぐったい感情になった。
熊本市現代美術館がとても素敵な資料を用意してくれているので、ぜひ見てみて。
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妄想が爆発していて、それを自分で具現化させているというかなりの変態(褒め言葉)
自己破壊の時代やばいな。
何かを追求し続けるということは、こんなにも情熱的で心動かされるんだな。
ものを作るということはなんたるかを、ガツンと思い知った展示だった。