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今さらだけどスマホデビュー

先月ついにスマホデビューした。電池を入れ替えつつ10年以上付き合ってきた相棒のガラケーには感謝を込めてさよならを告げる。

なんでここまでガラケーにこだわったか。それは、なくてもそこまで不便しなかったのもあるけど、意志が弱く凝り性な僕がスマホを持ったら動画やゲーム、SNSなんかで確実に時間を奪われるだろうと思っていたから。すでに自宅でiPadを使っており、これが一日中どこでも使えるようになった自分の一日が容易に想像できたのだ。自制できる自信はない。

スマホがなければ通勤時間は電車内で読書するか音楽を聴いていられる。未読・既読や「いいね」を気にすることもない。スマホ片手にわずらわしそうに子どもの相手をするということもない。という訳で僕にとってガラケーで過ごすということは、時折感じる不便さや肩身の狭さを補って余りある、見えない恩恵を享受していたと言えるのだ。

以前は3G電波が使えなくなるなんて携帯大手の謀略だ、そんなにまでして買い替えさせたいのか、ガラケーの市民権を奪うな!なんてことを考えた。しかし、たび重なる買い替え誘導メールやDMにいつの間にか洗脳され、時代の要請だからそろそろ仕方ないか、同志もいないし、肩身も狭いし、ちょっと取り出すの恥ずかしいし、と根が小心者の僕はいよいよ年貢を納めることにした。

さて、買い替えにあたっては最低限のプランで、と心に決めていた。ところが、通信量1年間増量無料とか、○○スマパスプレミアム1ヶ月無料とか、危険な誘惑が色々あるわけで、僕としても無料のものを拒否するほどの決意でもない。危険な罠と思いつつ「じゃ、お願いします」と。果たしてその結果はいかに?

もちろん恐れていたとおり(涙)
まずデータ通信容量について。最低限プランなのでもちろん電車内で動画視聴できるわけではない。ところが、無料増量プランでPodキャストくらいは余裕で聴けるし、街中を行けば、あれれ?結構フリーWi-Fiスポットあるのね。カフェなんてほぼ完備、神聖なる読書&勉強空間である図書館にも今や常識。これには参った。スマホいじりに図書館に来たわけじゃないのに(涙)

次に、〇〇スマパスプレミアム。映画やドラマ、雑誌、音楽まで、コンテンツに制限はあるが見放題聴き放題になるサブスクだ。僕自身は本や雑誌は紙派だし、動画もなくたって困らない。むしろ、こんな誘惑にホイホイ乗せられるようでは、汝は必ずや自堕落な生活に陥るだろう。映画やドラマを観たけりゃ毎週ツタヤに足を運んで1本ずつ借りるべし!と自分に言い聞かせる。

そんな懸命の自制にもかかわらず、思わぬところに落とし穴があった。同一IDでログインするのでiPadでも視聴できるのだが、子どもたちに観せたのが間違い。以前に流行した「妖怪ウォッチ」に大ハマり。みんなで楽しく妖怪音頭♪とりあえずコレ観せとけば大人しくしてるし、親も助かる。ゆっくりスマホもいじれるやん??

というわけで無料期間終了後も継続決定!ああ、わかっていながら見事に奴らの戦略にハマっていく。そして思わぬ副産物=寝不足。
でも結局スマホ買ったことに満足しているのであった。悔しいけど…