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わたしのラジオ愛を聞いてくれ

ラジオが好きだ。いろんなカテゴリーの番組があるけど、特に好きなのは芸人のラジオ。深夜ラジオ、ネットラジオ、自主ラジオ。
毎日芸人ラジオを聴いている。それで、毎日けらけら笑っている。
ふだんラジオを聴かない人でも、「オールナイトニッポン」という番組名くらいは耳にしたことがあるかもしれない。そういう番組をよく聴いています。
でも、わたしが人生ではじめてふれたのはNHKの音楽番組だったし、今に至るまでには長い歴史がありました。

今回の記事では、友だちからのリクエストで、好きなラジオについて何か書いてほしい!と言われたので、まずわたしがラジオ好きになった経緯の紹介をします。(好きな芸人ラジオの紹介も書きたかったけど、長くなりそうだから次回!)


ラジオを好きになった経緯

これは単純で、わたしの父親がラジオ好きだったから。父は自宅で仕事をする人で、作業中によくラジオの音楽番組をかけていました。父に会える日は家庭の都合上限られていて、土日が多かったのですが、朝に仕事をしながら流れてくるラジオはいつも同じでした。


父のお気に入りのラジオ番組は2本あります。

NHK FM「ウィークエンドサンシャイン」(1999年~放送、土曜朝)

この番組のパーソナリティ(番組で司会進行を務め、主に話す人のことを指します)はピーター・バラカン。有名なイギリス出身の音楽評論家の方ですね。とても言葉選びが丁寧で、いつもほんとうにあらゆるジャンルの素敵な音楽を紹介してくれます。
幼かったころの私は、彼の名前が海外の方のものであると認識しつつ、そのソフトな声で繰り広げられる流暢な日本語にずっと驚いていました。来歴を確認したら、大学卒業後に仕事で日本に来日されたとのことです。

わたしは音楽の基礎知識がとても少ないので、専門的なことは語れないのですが、あくまでラジオのいちリスナーとしての話をしますね。

このラジオのすごいところは、小学校1年生くらいのわたしに(へ~世界中にはいろんなジャンルの音楽があるんだなぁ)と認識させてくれたこと。それだけのことだけど、小学生には大きな発見だ。
番組内で紹介される音楽は洋楽が中心です。流行りの音楽というより、50~70年代くらいの昔の曲、ソウル、レゲエ、民族音楽などもあって、ほんとうに幅広い。(マジでまったく聴いたことのないアーティストだな、でもこれかっこいいな、いったいどうやってこれだけ膨大な量のいろんな音楽を発掘できるのだろう・・・すごい・・・)と思ってしまう。平たく言えばね。ちなみに、あまり邦楽はかけないそう。

この番組は、音楽を通じてわたしに「外側の世界」というものを意識させてくれた。日本の外側。テレビで流れてくるJ-POPの外側。知らない国の知らない言語。私が生まれる前の時代の人たち。
(いろんな人がいろんな場所にいて、不思議な音楽を作っているんだなぁ。)そういう感覚を持ちました。その感覚を小学生のころに得られただけでも、様々なカルチャーに興味を持つ第一歩になったと思う。
ラジオそのものよりも、音楽へのいざないのほうが強かったですね。この番組は。


NHK FM「世界の快適音楽セレクション」(おなじく1999年~放送、土曜朝)

ウィークエンドサンシャインと同じく、土曜朝の放送なんですね。てっきり曜日が違うのかと思っていたけど。パーソナリティはゴンチチ。ギターデュオとして長く活躍されている、ソフトな話し方の男性2人です。
2人のくだけたリラックスした感じのトークも多く、ゆるい音楽番組です。変なタイトルのコーナーもあるし。

広いジャンルの音楽を紹介する点は前者と同じなんですけど、こちらの番組は邦楽も取り扱っています。(この前は岡村靖幸が流れていました!親と車の中で聴く時間がシュールだった)あと、紹介する音楽のテーマが毎週ごとに決まっていて、たとえば「立つと座るの音楽」「ジャングルの音楽」「明暗の音楽」「畑の音楽」とか・・・。(NHKFMのサイトで確認しました)いつも不思議なテーマに沿って、いろんな曲が流れていきます。

わたしが芸人ラジオを好きになったごく最初のきっかけとして、もしかしたらこの番組があるかもしれません。2人がのほほんとした感じで、冗談も交えつつ、ほんとうにゆるくトークするんですよね。そのおかしさが好きでした。子供ながらに。なので、今でも芸人ラジオではフリートークの部分が一番好き。
コーナーもあって、それも曲を紹介するのは同じなんですけど、タイトルがシュールで。「喫茶・謎」「リサイクルショップ 亀松」とか・・・わたしは幼心にこの、リサイクルショップ亀松、って言葉の響きがツボでずっとウケてました。タイトルコールもなんかおもろかったの。

今でもたまに親とドライブしつつ車の中で聴きますが、お二人の話のトーンの変わらなさにいつもほっとします。でも、選曲はどれもぐっと味があって素敵なんです。いい番組です。


中学生でオールナイトニッポンへ、でもradikoがない!

ここからちょっとはしょりますが、そうやって小学生からいろんな音楽をかじった私は、中学生になって好きなジャンルが自分なりに固まっていきます(中1ではアカペラグループのラグフェアー、中2で椎名林檎、中3ではaikoにハマっていました)。

中学生1年生のとき、ラグフェアーの土屋礼央がなにやらラジオ番組をやっていると知ったわたしは、深夜1時まで起きてそのラジオを聴いてみました。それが「土屋礼央のオールナイトニッポン」。
中学生にとって深夜1~3時まで起きているのは大変だし(っていうか大人になった今でも大変です、眠たい)、毎回聴けたわけではないけど、運良く起きられた時は聴いていました。それでも片手で数えるくらいしか聴けなかったかも。深夜ラジオって独特のハイテンションだなー、って思いましたね。あと、下ネタを普通に言うんだ。っていう衝撃。憧れのアーティストの口から刺激的な言葉が出てくることにびっくりでした。

そうそう、いまはradikoという非常に便利なラジオアプリがありますが、当時はスマホもなかったので、ラジカセで番組を聴いていました。四角くて重くてでっかいやつ。ラジカセて。

知らない方もいるかもしれないので書きます。radikoというのは、インターネットを通じてラジオを同時再生できるアプリです。会員になると、あらゆる地方のラジオが、月額300円ちょっとですべて聴くことができる!しかも(時間制限はあれど)聞き逃しても、追いかけ再生ができる!深夜に起きていなくても、翌日ゆっくり聴ける!!という、めちゃくちゃ画期的なアプリです。愛がこもりすぎて語気が強くなってしまいました。わたしはradikoなしでは充足した生活が送れません。
芸人ラジオや音楽番組のみでなく、ニュース、災害情報などを聴くことももちろんできます。

radikoがなかったころは、ラジカセをセットしてタイマーで録音するとか、リアルタイムで深夜に起きて聴くとか、そういう方法しかなかったんです・・・。インターネットが普及してくれて、アプリが開発されて本当によかった~~~!と、ラジオ老人会のわたしは想います。笑


そうこうしているうちに土屋礼央のオールナイトニッポンは終了し、わたしは高校生になりました。相変わらず音楽は好きでしたが、しばらくラジオからは遠ざかっていました。
そんなわたしが高校3年生の時、ラジオ熱に火が付きます。それが「オードリーのオールナイトニッポン」でした。

ここから先も経緯として書きたいのですが、長くなりそうなので今日はこの辺で・・・!
でも、幼少期に影響を受けたラジオ番組について、はじめて詳しく振り返ることができてよかったです。読んでくださりありがとうございました!