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昨今のNAIリーク問題について(1)
昨今、「SD1.5系は急激に廃れ、NAIリーク問題は解消した」という主張を多く見かけるようになりましたが、これは事実ではありません。現在でも、NAIリークを含むSD1.5系のモデルは頻繁に使用されていることが推測されます。
実際civitaiにおいて、sd1.5で今月最もダウンロードされた「PicX_real」は、33000回ダウンロードされています。対して、先月リリースされた著名なSDXL
NAIリーク問題の最悪な顛末
NAIリーク問題に対する、AI絵師の反応の顛末について御報告させて頂きます。
結論から申し上げますと、AI絵師はNAIリーク問題を黙殺し、NAIリーク排除運動は失敗し、結局NAIリーク・改造モデルを使い続けることに決定したようです。
まず、NAIリーク問題の黙殺についてご説明させて頂きます。過去にNSFWの画像をめぐってサーバーがBANされた、AI絵師の大手日本語discordコミニュティ(注
NAIリークの系譜図
某所で話題になっているモデル関係の系譜図です。
AnythingV3がNAIリーク改造モデルなので、それに連なるモデルは全てNAIリーク派生です。さらに、AOMはアップロード者が直々に、NAIリークの使用を公言しています。
また、系図内ではBasilMixに?が付されていますが、近日、マージ者本人がNAIリーク使用を公言しました。よって、Basilに連なるモデルも全てNAIリーク派生です。
「NAIリークがAIイラストを進化させた」という言説
「NAIリークモデルがAIイラストを進化させた」という主張を耳にすることがありますが、それは絶対にあり得ません。NAIリークが齎したのは、進化というより、無軌道な膨張に過ぎません。
元々danbooruという法的・倫理的な問題を抱えていたAIアート界隈でしたが、NAIリークが出てきたことによって、さらに盗人という汚名まで背負ってしまった。そこで反省すればよかったのですが、NAIリークモデルに飽き
AI絵師がNAIリークを捨てられない理由
Novelaiの公式声明がAI絵師にここまで動揺を与えた理由は、もうNAIリークを捨てることができないからです。理由は3点あります。
1点目は、LoRa等の「資産」を蓄えすぎたからです。無断の追加学習によって蓄えられたLoRa・HN・TI・DBは基本的にNAIリーク産のSD1.x系でしか使えません。新しく2.x系で始めるのはかなりの労力がかかるし、開発するだけのメリットがない。よってAI絵師は愚か
NAIリークと「技術に罪はない」
画像生成AIに関して、「技術に罪はない」という言葉をよく聞きますが、違います。技術に罪はあるんです。少なくとも、今の画像生成AIの技術は、全て罪です。なぜなら、現存のモデルで、NAIリークが含まれていないモデルなど、ほとんどないからです。
「いやいや、waifuとかtrinとかnijiのモデルにはNAIリークはないし、ACTはNAIリークが入ってないことを売りにしてるじゃん。それに他のモデルに
NAIリークと「研究」
NAIリークを改造する際に、「研究」という言葉を使用するべきではないと思います。なぜなら、研究には強い倫理感が求められるからです。科学技術振興機構は、研究者の倫理について以下のように述べています。「研究者一人ひとりは自らを厳しく律し、崇高な倫理観のもとに新たな知の創造や社会に有用な発明に取り組み、社会の期待にこたえていく必要があります」。つまり科学技術振興機構によれば、「研究」に携わるものは「崇
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