スーパーに買い物に行くと
なにか違和感があった。
棚に並んでいる品物を見たときや、品物を手に取ったとき、かごに入れたときなど、何が違うのかわからないのだが、確実にいつもと違う感覚があった。
しばらく買い物を続けていくうちに、品物の大きさが普段よりも少し大きいことが、違和感の原因ではないかという気がしてきた。
野菜や果物なら、ひとつひとつの大きさが違うことはごく自然なことで、違和感など感じなかったと思う。
しかし、発泡スチロール容器入りの納豆や、紙パック牛乳、ティッシュペーパー、ペットボトル入りの清涼飲料や調味料など、規格が決まっていて大きさが数種類しかない品物が、普段見慣れているサイズよりも微妙に大きいので、違和感を感じたようだ。
気のせいかもしれないとやりすごして会計を済ませて店外にでると、「本日ビッグセール」というのぼりがたくさんたなびいていた。
入店時に気づかなかったが、このセールのため品物が大きかったのだろうと納得し、店を後にした。