電車を待っているときに
下を向いたら、床に紺色の角丸四角形が描いてあり、中に白抜き文字で「専用車両」とあった。
女性専用車両の注意書きだろうと思って、でもなぜ女性が抜けているのか気になったので、一つ隣の車両の停車位置で待つことにした。
ほどなく電車がくると、先頭の専用車両には、30代から70代くらいまでの、紺色の作業服を着た男性ばかりが沢山乗っていた。
ほかの車両には空席もある位なのに、専用車両の混雑率は150%くらいだろうか、結構込んでいた。
なぜかその中に一人だけグレーのスーツ姿の男性がおり、顔を真っ赤にしてそばにいる作業服の男性と口論していた。