見出し画像

先日TVを見ていたら「2022年新入社員意識調査」(一般社団法人能率協会)というものを放送していました。仕事柄つい見入ってしまいました。

テレワークの影響大

理想の上司・先輩は「仕事について丁寧に指導する人」が全体の7割を超えており、10年前は5割程度だったものが大幅に増加しているそうです。

逆に減っているのは「場合によっては叱ってくれる人」で10年前は3割を超えたいたのですが、今は2割を大きく下回っているそうです。

要するに今の新入社員は
「仕事について丁寧に説明して指導してくれて、なおかつ何があっても叱らない上司・先輩がいい!」ということのようです。
昭和世代の私からすると「フンっ!」て感じですが(笑)

これはどうもテレワークが大きく関係しているそうです。そう言われるとわからなくはないかなと思いました。テレワーク下の中では、ある程度わかっている人材ならともかく新入社員のように何もわからない状態で指導するのは気をつかいます。これまでならその場で雰囲気で察することができましたが、テレワークではそうもいきません。

その他、この調査では仕事の不安は「上司・同僚など職場の人とうまくやっていけるか」が64.6%で第一位。
抵抗がある業務は「指示が曖昧なまま作業を進めること」。
意欲や能力を高めるために上司や人事へ期待することは「成長や力量に対する定期的なフィードバック」なんだそうです。
なかなか興味深い調査でした。

https://jma-news.com/wp-content/uploads/2022/09/20220912_new_employees_2022.pdf

と言いながら「ゆるい」のは嫌

こんなニュースを見ながら、もう少し検索しているとリクルートワークス研究所が出している「職場が「ゆる」くて、辞めたくなる」という記事があり、こちらも調べてみました。大手に勤務している新入社員なのでそれなりに優秀なんだろうとは思います。

リクルートワークス研究所

大手に勤務している新入社員のうち36%が自分の会社を「ゆるい」と感じているそうです。

ゆるいと感じていると退職の意向が強い

上司も丁寧に指導してくれて、叱られないのなら居心地の良い職場なのでは?と思ってしまいますが、「ゆるい」と感じている新人の半数以上は退職したいと考えているようです。

リクルートワークス研究所

上記のグラフからわかるように、「すぐにでも退職したい」と「2~3年働く」を合わせて57.2%に登り、短期的な就業と考えていることが見て取れます。

リクルートワークス研究所

なんでそうなる??と昭和世代には謎だらけですが、上記のグラフから読んでみると「このまま会社の仕事をしていても成長できない」と考えている人が62.6%もいることがわかります。

叱られたくないけど「キャリア」が不安

なんだか踏んだり蹴ったりですが、この調査では自社の自己評価をするとゆるいと感じている人たちの評価が10点満点中6.3点と一番高評価になっています。

「会社はゆるくて好きだけど、キャリアが不安なので退職を考える」

これが今の若い人たちの考えていることなのでしょう。
理想の上司になるには、仕事を丁寧に指導して、叱らない。そして個々のキャリア成長につながるように目を配る。(しっかり話を聴く)

なんだか理想の上司になるもの大変だなと思ってしまいましたが、これからの世の中、優秀な人材を採用・定着してもらおうと思ったら、これができない会社は生き残れないとうことですね。上司だけでなく人事も一体となって取り組むべき課題です。

まあ、自分の息子たちがこんなこと言ったら「甘ったれるんじゃない!」と怒鳴ってしまうと思うのですが・・・(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?