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自分にとって資格は相手を知るための第一歩

noteのコンテスト企画のお題が目に留まりました。
#仕事での気づき#挑戦してよかった
自分ならどう答えるかと考えてみました。


挑戦したのは社労士資格取得

人生もどっぷり後半の私ですが、これまで挑戦と言ったら何になるかと考えるとやはり「社会保険労務士」の資格を取ったことだと思います。

取ってよかったと思うのは
・自分にもやりきる根性があるとわかったこと(たぶん強み)
・相手に話を聞いてもらうバックボーンになったこと
・いまの組織開発の仕事を始めるきっかけになったこと

この三つが大きいと思いました。

余談ですがやってみて自分には社労士そのものの仕事は向いていないということも理解できました(笑)

きっかけは上司の言葉

社労士の勉強を始めたきっかけは当時の上司の言葉です。

「ないきさんは熱意もあるし器用だから何でもできる。それはいいけど全部過去の経験から来ていることだから、知識のバックボーンがない。せっかくいいこと言っていても、それを周りの人間が聞いてみようということにならない。もったいない。」

これを言われた時になるほどなぁと思いました。そこで・・・

人の成長に関わる仕事がしたい!
  ↓
だから社会保険労務士

この公式は今となってはちょっと違うのですが、当時の私はそんな理由から社労士の勉強を始めました。

4年ほどかかりましたが、確かに資格を取ったあとは社内の反応が変わったことは理解できました。

やりたい仕事と資格は必ずしも一致しない

その後順調かと言えば、その後の方が苦しかったように思います。

資格を取ったがゆえに求められることと、自分が関わりたかったことが一致しない現実がありました。
今でこそ笑い話ですが、その当時のことは上司から「ないきの暗黒時代」と言われています。

求められることと、やりたいことが一致しない状況の中で「チームビルディング」の考え方に出会い、組織開発という道に進むことになったのも社労士を取らなかったらあり得なかったことなので、そういう意味で資格は私にとって必要なものです。

資格(社労士)は相手を知るための第一歩

チームビルディングのコミュニティで、同じように社労士の資格を持っている仲間が、「あなたにとって社労士ってどういうもの?」と聞かれていました。

これは私も同じように悩んだので気持ちはよくわかります。
社労士の仕事をしたいわけではなく、組織開発(組織をよくする)の仕事をしたいわけです。もっと言ってしまえば、組織開発の仕事に社労士は別に必要ないのです。

自分ならどう答えるかなと思いました。

「社労士資格は学歴みたいなもの」が行き着いた答えです。
私は大学を出ていないので、それに代わるものです。
別に大学を出ていれば良いというつもりはないのですが、私の場合、経験だけでなんだか訳わからないことを言っているオバチャンでは、相手の企業の方も話を聞こうと思ってくれないからです。

良くも悪くも「社労士」とついていることで、変な人と思われることはありません。やりたい仕事のスタートにはつけるのです。

自分にしかできないことをする

社労士の仕事自体は、もともと勤務していた会社のものだけを請け負っています。正直これも続けることに悩んでいました。

先日、元上司から言われたことがあります。
「資格という点で士業の先生を選ぶなら、確かに他に優秀な先生はいるかもしれない。でも、ないきさんはこれまでの会社の歩みを知っているし、今のリーダーたちの成長過程も知っている。就業規則一つとってもどうしてこの表現になっているかも知っている。そういうことを踏まえてどうしたら良いかを相談できる社労士さんは他にはいないんじゃないの?」
ということでした。

これを聞いて、目の前の作業に目がいっている自分に気が付きました。

自分の強み(たぶん)は相手の話をよく聴いて、相手がどういう思いで今どういう状態なのか、相手の背景をしっかり理解して一緒に考えていくことができるというところだと思います。
社労士資格はそのためのベースになるものだとあらためて感じました。

社労士そのものの仕事は苦手ですが、社労士を名乗っているから気づけたことかもしれません。


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