みんなで考え、みんなで動く「チーム経営」
先日、TOYOTAの社長交代の発表があった時に「チーム経営」というワードが出ていました。TOYOTAが考えるチーム経営ってどういうものかなと気になっていたところ、新体制の発表会のトヨタイムズの動画を見つけました。
きちんと土台が作られていた
正直、カリスマ社長から引き継ぐので、仕方なくチーム経営と言っているのかと思っていました。
しかし、今回の経営層になる人材は豊田社長が社長就任時に、課長や係長クラスの人材であり、それぞれの現場で失敗や挑戦を繰り返してきたということでした。「まち一番のクルマ屋としてそれぞれの立場で学んできた」という言葉が印象的でした。
豊田社長が「この13年で土台はできた」というのはこのことを指しているのかなと勝手に思っています。
継承と進化・・・と役割
動画の冒頭に「継承と進化」という言葉が掲げられていて
根底には
・適材適所
・肩書きより役割
があるということでした。
継承はトヨタの大事にする価値観を継承していくことだと思います。
進化ということは豊田社長が「自分はクルマ屋にしかなれない。それ以上は次の世代に任せたい」と言っておられたのを思い出しました。
それぞれの現場で失敗と挑戦を繰り返し経験を積んできた人材が、この進化を進めるためにそれぞれの現場で直接指揮を執るようです。副社長や執行役員という肩書きがついていますが、適材適所であり、それぞれの役割を果たすための布陣のようです。
それらをキャプテンとしてまとめるのが佐藤新社長が適任だったということのようです。
佐藤新社長はサッカーのように柔軟にフォーメーションを変化させていく。キャプテンとしてチームの力を最大化させるために、現場の声を聞いて、リーダーたちの個性を最大限活かしてチームをまとめるのが自分の役割と言われていました。
動画の最後に「どんな社長になりたいですか?」と聞かれていました。
豊田社長は「現場に一番近い社長でありたい」と言っておられた。
自分は経営をリードするという役割は認識しつつも、ずっとクルマを作り続けてきた人間なので、「モノづくりの会社である」ことを忘れないためにも「クルマをつくり続ける社長」でありたい。
多くの人たちたちが情熱をもってクルマをつくる仲間であり続ける。そのためには汗をかいて仕事に向き合いたい。
というようなことを言っていました。佐藤新社長なりのご自身の軸なのだと思います。クルマのことはよくわかりませんが
ちょっとだけ、この先も追いかけてみたいなと思いました。
たぶん、これってチームビルデング
TOYOTAのような大企業だからできたような気もしますが、それぞれの強みを考えた人材育成(現場での挑戦と経験)を意識してこなかったら、大企業でもできないのではないかと思います。
逆に今現在を歩みながら、先を見通した人材育成を意識していけば中小でもチーム経営は可能だと思いました。あらためてこれはチームビルディングだと思います。
時々、社長が自ら個々の社員に細かい指示命令を出していて、上司が何もできないという話をお聞きすることがあります。それが社長の考える経営ならそれでも良いのかなと思います。
しかし、将来の進化のために適材適所や役割を意識した人材育成を考えた時、会社の仕組みをそれに合わせたものに変えていくことも必要だとあらためて感じました。
あとは私の伝える力なんですが・・・上手くつたえられるかなぁ~。