巨大IT企業GoogleやFacebookが参入するナイジェリアの未来を想像する/12月9日の日記
ナイジェリアが日本を凌ぐIT国家になる未来は近い。
ここ最近、アフリカのテクノロジー系のニュースを読んでいると、頻繁に出てくる国がナイジェリアと南アフリカ。次に続くのがケニアといった感じである。
特に僕が注目しているのがナイジェリア。
西アフリカに位置するナイジェリア。僕はこの左隣のベナンに住む。
今年の7月に西アフリカで初めてのGoogle Stationが設置されたナイジェリアだが、先日はそのWi-Fiスポットを大きく拡大していくというGoogleの発表もなされた。
「Google Station」とは、Googleが提供するWi-Fiスポットです。「誰でも高速のWi-Fiを利用できること」「高品質なネットワークで安全にユーザーが利用できること」を目指しています。
Wi-Fiエリアを広げるために、ネットワーク事業者・プロバイダ・システムインテグレーター・キャリア・その他パートナーなどに協力を求めています。固定回線をWi-Fiに変換するアプリケーションとアドバイスをGoogleが提供することで、公共の場所でのWi-Fiにも関わらずセキュリティが高い仕組みとなっています。
よくある無料Wi-Fiのように、安全が担保されていないネットワークではないので、誰でも安全に利用することができるのが特徴です。
引用:ischool
FacebookもExpress Wi-Fiというサービスをナイジェリア含むアフリカ数カ国で提供をしている。
Express Wi-Fiは、オペレーターや地元起業家が公共の場所で高速かつ安価なインターネットアクセスを提供することを支援するソリューションである。また、オペレーターが信頼できるアクセスや安価なアクセスを持たない人々にインターネットを提供することに役立つと同時に、地元起業家が独自の事業を構築することも可能にする。
2100年まで伸び続ける人口
なぜIT産業最大手のFacebookやGoogleがこぞってナイジェリアに入ってくるのかは、ズバリ人口の増加率にあると考えている。
ナイジェリアの人口は2050年までに4億人に増えて米国を抜き、中国、インドに次いで世界で3番目に人口が多い国になるとみられている。この予測図を見てわかるのは、なんと2100年以降もナイジェリアの人口は右肩上がりで伸び続けている。中国とインドは2030〜2050年頃を境に下降気味である。
ナイジェリア発スタートアップも増大中
人口増加とIT化が進むナイジェリアは、スタートアップ企業もアフリカで随一となっている。今後はさらに多くのテック系のスタートアップが出てくることが予測されている。
サイバー植民地化はあり得るのか
懸念点はもちろんあり、FacebookやGoogleがWi-Fiインフラを無料か格安で提供する代わりに、顧客のビックデータを得たり、ナイジェリアIT産業のイニシアチブを握ろうとするのではないかとも言われており、これを「サイバー植民地化」と主張する専門家もいる。
その可能性は否定できないが、筆者は楽観的に見ている。
なぜなら、現在のナイジェリアのスタートアップ企業を見ていると、ナイジェリア人が興しているケースがとても多いからである。例えば、同じくスタートアップ企業が増えている南アフリカ、ケニア、ルワンダなどと比較すると、これらの国はスタートアップ創業者や経営陣が外国人であることがよく見られる一方で、ナイジェリアはほとんどが現地人が創業者であるか、外国人と共同創業者ということが多いのである。
経済格差は改善されるか
今後の経済発展はほぼ確証されているといっても過言では無い勢いを見せるナイジェリアだが、一方で1日あたり約200円以下で生活をする貧困層が8700万人と、世界最大の低所得者層を抱える国でもある。
お金で貧困を図るということ自体、正しいとは思っていないのが筆者の意見であるが、経済格差があることは間違いないので、今後ナイジェリアではここを改善する為のスタートアップ企業が多く出てくることを期待している。
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12月9日の日記「現役青年海外協力隊の人と語る」
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