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連載④「自分の本心と向き合うまで」


出産を機に専業主婦になられたAさん(お子さん2人とご主人4人家族)
内観ゼミ2回目の様子から、ご本人の承諾をえてレポートを連載していきます。Aさんご自身の言葉を引用していますので、少しづつ心境が変化していく様子が伝わると思います。

内観ゼミ3章「豊かさとは」

~好きなことがわかってないと、豊かさを感じられないんだ~



「自分はどうしたいか」ではなく「他人がどうしたいか」で動いていた。
最初はよくても、途中から相手に振り回されているような気持ちになる。
特に家族や近い人の場合に、「喜んでもらえるかな」という出発点だったのが「やらねばならない」に変わってきて、結局相手のためじゃなくて、やってる自分に満足というところに(本音が)落ち着いた。

Aさんが実際に数年前、善意からのスタートが義務感になり、やめどきが分からなくなったエピソードを思い出して話すことで、気持ちが整理されていくようだった。

えり子「誰の期待に応えてるのかを明確にするといいですよ。複雑化してしまうと『あの人のため』と本心に嘘をつきだして、やめどきが分からなくなりやすいです。」

自身も長女気質、よく似た経験を持つえり子さんの話は押しつけがましくなく響く。


3章では豊かな『時間とお金と人間関係について』がテキストにあります。

~夫のお金の価値観と自分が違うとき~

内観ゼミが始まって、テキストが届き『お金についても考えるのか』と思った。(自分のお金への思い込みは)
・お金に対して潔癖でなくてはならない。
・困ってるわけじゃないのに、必要以上に求めてはいけない。

振り返ると子供の頃は、お小遣いをためて好きな文具を買うのが楽しみだったし、結婚前は欲しいものを買ったり旅行に行ったりするのが好きだった。
だから、お金も好きだった。

ご主人から結婚前にお金について指摘をうけたエピソードを思い出し、語る。ご主人の思考は、ご主人の職業とも結びついていることが話していて発見される。

夫からの指摘を受けて感じたのは『生活に困っていないのに、お金を欲しいと思うのは悪いこと』内観ゼミで、お金にも向き合うのかと思って思い出したエピソード。

こんな風に今の思い込みが過去のエピソードからきていることに気が付いていくと、思い込みが外れやすい。
過去の未完了を片づけていくことで、ようやく未来にむかい今を味わうゆとりが生まれる。

Aさんは、この後お義母さんの話も思い出しました。

お義母さんは夫が高校受験の時に同じ部活の友達が一緒の高校を受験するのを辞めたって聞いたから『ライバルが減ったね』と言ったら、『それは僕には関係ないことだから』と言われた、と言う話をした。『息子は真面目というか、そういうところがあるのよ』とお義母さんは言っていた。それ以来、
潔癖傾向のある夫というイメージを自分は持っている。

モニカ「潔癖というのは、ご自身ではなく、ご主人の価値観ですね。Aさんにとっての『夫の価値観』とはどういったものなんですか?」

夫の価値観は受け入れないと、と思っている。
大きく離れてしまうと、きっと一緒にいるのが難しくなりそうだから。
受け入れる?いや、認めるかもしれない。理解ではなくて、そうなんだね、でもいいのかもしれない。
拒否感はなかった。この人はそういう人なんだな、と思ったし、彼のそういう部分が好きだと思った。
そ私にはなかった価値観であり考え方だから。

モニカ「違う価値観に触れたとき自己肯定感が低いと、相手の価値観をそのまま自分の中にいれようとする傾向を感じます。Aさんはどうでしょう?」

この後の会話はメモしきれていなかったので、私モニカの言葉で記しておきます。自分に自信がなかったり、控えめでいなければと思っている人の場合、自分の好きな人の価値観を「そのまま」受け入れなければならない、と思い込んでいる場合があります。

Aさんの場合は、「一緒にいるために」「夫の価値観は受け入れなければ」「自分では持ってない価値観ならなおさら」という傾向がみられました。それは悪いことではなくて、無意識の思い込みを意識的にみたときに、どこまで受け入れるか冷静に判断がつくようになる、ということです。

次回、最終回~優等生の5か条~に続きます。


内観ゼミの内容は
1章「自分の未来を想像する」
2章「俯瞰力を身につける」
3章「豊かな自分の未来を創造する」
4章「資質と才能を活かしてムリなく自分らしく生きる」

でお送りしています。10代でも早すぎることはなく70代でも遅すぎることのない内容だと自負しています。一人でも多くのひとが自分らしさを認め、活かし、分かち合うことができますように。
そして少しでも多くの満ち足りた人が構成する社会になることを祈っています。

内観ゼミの詳細はこちらからご覧いただけます。

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