見出し画像

【読書録】深い集中を取り戻せ

・概要
 著者はJINSに務められている井上一鷹氏という方です。井上氏はJINS MEMEという目の動きをとらえるセンサーがついたメガネを利用してたくさんの人の集中力を計測しました。どの結果、84%の人が1日4時間も集中できていないということが分かりました。またマイクロソフト社の研究では現代人の集中力は8秒しか持たず、これは金魚の9秒間を下回ると報告されています。
 本書は「集中」を掘り下げ、いかにして集中する時間を長くするかについて深く研究・考察されています。今回はそんな本書から特に印象に残った部分3つを紹介します!!

  • 時間を忘れるほどの集中(フロー体験)によって、人は高揚感を得られる

 私の場合、本当に面白い本や漫画を読んているときがフロー状態になりますかね。その物語の中に没入しているときは他のことを一切考えずに読んでいます。
 仕事で考えると何かトラブルがあったときの緊急対応もフロー状態になりやすい状況であると思いました。その場に直面したときはストレスを感じますが、いざ取り組むと時間感覚がなくなるほど集中します。そして終わった後の高揚感も大きいです。自分がフロー状態に入りやすい状況を知っておくことは自己分析でとても重要であると思いました。

  • 効率よく精度の高いアウトプットをするためには「固有の能力×能力を出すために用意した環境」という掛け算の発想が必要

 能力を高めることは一人で行えるため、そればかりに時間をかけがちであると思います。魅力的な職場というのは社員の能力を引き出すための環境づくりに投資できる会社なのではないかと感じました。

  • 強制的にやっても4か月しか続かないが、自発的にやりたいことは4年間続けられる

 まだnoteを書き始めて1か月もたっていませんが、今のところやめようと気は微塵もありません。このままいけば4年間続けることも不可能ではないと素直に感じています。またビジネス本の読書自体はすでに2年以上続いています。すでに習慣化しているため、むしろやめることの方が心理的なハードルが高いです。何とかnoteを書く習慣もそこまで行くといいのですが。。。

  • 最期に

 本書は基本的にはオフィスワーカーに向けた内容でした。私は開発系の部署に所属しているため、デスクワークと実験が半々くらいの割合で仕事をしています。なので具体的に参考になるとは感じませんでした。しかし、人間はどのような場面で集中できるのか分かったは良かったです。コロナ禍に真っ只中に出た本のため、今読むとより普遍的に役立つ部分を冷静に読み取ることができると思います。
 最後に私の好きな歌の歌詞の一部を紹介して終わりたいと思います。

「今なんじゃない? メラメラとたぎる こんな僕にも潜む正義が
どうしようもない衝動に駆られて ほら気づけば手を握っている」

緑黄色社会 「Mela!」 作詞:長屋晴子、小林壱誓 作曲:peppe、穴見真吾

参考文献
井上一鷹(2021)「深い集中を取り戻せ」ダイヤモンド社


いいなと思ったら応援しよう!