キャリアの方角を決めるフレームワーク(SWOT式自己分析)

ないちです。

今回のテーマは、キャリアの方向性を決める一つのメソッドとして、
「SWOTを用いた自己分析」を紹介します。

SWOT分析は、経営戦略などを描く際のおなじみのフレームワークですので、詳細はここでは割愛します。
(興味がありましたら、Webで検索してみてください。)

簡単に説明すると、以下4つの要素に事象を分けて、経営分析をしていくものです。
内部環境におけるプラス面 → 強み(Strength)
 例)人気商品がある、地元の評判が良い
内部環境におけるマイナス面 → 弱み(Weakness)
 例)スタッフ高齢化、資金不足
外部環境におけるプラス面 → 機会(Opportunity)
 例)SNS発展、取り寄せ需要増
外部環境におけるマイナス面 → 脅威(Threat)
 例)コロナ禍、代替品

このSWOT分析というものは、経営に関しての分析手法のみならず、自己分析にも生かせる手法になります。

私は、これを「SWOT式自己分析」と名付けています。

考え方は通常のSWOT分析と同じですが、自己分析では以下となります。

強み(Strength)
 得意分野、経験、知識、技術、考え方、習慣
弱み(Weakness)
 苦手分野、未達成なこと
機会(Opportunity)
 社会の動きや流行で、自分に当てはまるチャンス
脅威(Threat)
 社会の動きや流行で、自分に当てはまるリスク

皆様にイメージしていただくために、「SWOT式自己分析」の例を挙げてみます。私が自己分析を行うとしたら、おおむね以下のような分析になりそうです。

強み(Strength)
 経営の知識はある、PCスキルがある、情報配信することは好き
弱み(Weakness)
 柔軟性に欠ける、飽きっぽい、体力は平均以下
機会(Opportunity)
 IT進化加速、チャレンジしている仲間がいる
脅威(Threat)
 終身雇用崩壊、同世代のライバルが多い

この分析を活かすために、各要素を掛け算して、方向性を明確にします。

まず最初に、機会と強みを掛け合わせてみるのが定石です。
これが基本的な方向性の軸となります。

機会×強み
 IT進化加速・経営の知識はある・PCスキルがある
 →ITを軸とした経営コンサルタントを目指す・・・①

これを軸として、次に2つの掛け算をしてみます。

機会×弱み
 チャレンジしている仲間がいる・飽きっぽい
 →仲間に負けない、粘りのあるチャレンジ精神を育む・・・②

脅威×強み

 同世代のライバルが多い・PCスキルがある・情報配信することは好き
 →noteをはじめとしたSNS配信で自己ブランド化をする・・・③

機会と弱みの掛け算は、改善すべき点や強化すべき点となる一方で、脅威と強みの掛け算は、リスクをかわすために他者と差別化できる点となります。
他に、脅威と弱みの掛け算もありますが、あまりここは気にしません。

最後に、上記の①~③を並べ、方向性を定義すると、
「キャリアの方向性として、ITを軸とした経営コンサルタントを目指す。そのために、粘りのあるチャレンジ精神を育み、SNS配信で自己ブランド化する。」
となります。

この「SWOT式自己分析」は、以下のシチュエーションで使うのには有効です。
・就職・転職活動
・自分の将来に不安を覚えたとき
・自分の夢を探すとき・叶えたいとき
・自分だけの価値を見出したいとき

以上、キャリアの方向性を決めるメソッドを紹介しました。
進むべき方向に悩んだら、まずはSWOTで現状分析をしてみると良いと考えます。

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