誰しもがニッチャーになれる
ないちです。
今回は、「ニッチャー」について語ります。
「ニッチャー」とは一体何か?
その前に、まずは「競争地位の4類型」について説明します。
「競争地位の4類型」とは、フィリップ・コトラー教授によって提案されたターゲット市場での企業分類フレームワークであり、以下の4つの分類に分かれます。
リーダー:ターゲット市場でトップシェアを誇る唯一の企業
チャレンジャー:リーダーに戦いを挑んでいる二位以下のトップ集団
フォロワー:リーダーを真似しながら追いかけている企業群
ニッチャー:小規模な隙間市場でトップを目指す企業
タイトルにあるのが、この「ニッチャー」となります。
リーダー企業がカバーできない小規模な市場でリーダーになる企業であり、経営資源は少ないものの、他にはない技術を持っており、価値を提供できる企業、と定義されます。
ではここで、この4類型を、企業ではなく、一人の「ビジネスマン」として例えると、以下のように定義できます。
リーダー:知識も経験も豊富で、いろいろなことに器用にこなせるヒーロー
チャレンジャー:リーダーに果敢に立ち向かう、良きライバル
フォロワー:リーダーの真似をする・指示を受けているだけで、安心している人
ニッチャー:自分の強みを理解して、自分にしかできないことを追求する人
リーダーは、経験・素養・才能が必要なことがあり、残念ながら誰でもなれるわけではない、とは考えています。
ただし、「ニッチャーであれば誰でもなれる」と考えています。
「ニッチャー」になるため必要なことは、
1:自分の強みを洗い出す
2:市場・ターゲット・ジャンルを、出来る限り細分化してみる
例)男性に向けて→30代男性に向けて→市内に住む30代男性に向けて・・・
この1と2がマッチしたところが、「ニッチャーになるための最適解」であり、この最小限に細分化された市場・ターゲット・ジャンルで、リーダーとなることを可能にします。
特に、1は自分の事のため、本人にしかわかりません。
自分の真の強みを見つけるためには、自分の経歴・得意分野を掛け算してみるとよいでしょう。
例を3つ挙げてみます。
例1:ITに精通している×マーケティングの知識がある×コミュニケーションがうまい → Webコンサルタント
例2:野球が趣味×分析力がある×人に教えるのが得意 → コーチ
例3:グルメに熟知している×おもてなし精神がある×人を動かすマネジメントが得意 → 料理店の店長
自分の強みを並べて、それを掛け算していくことで、自分なりのオリジナルが見つかることができ、それにマッチした場所で活躍できれば、「ニッチャー」を目指すことができます。