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4.命に触れる。

皆さんこんにちは、ないちゃん@中堅セラピストです。ずいぶんご無沙汰な投稿になってしまいました。

6月からサロンの営業が平日のみ再開しまして、26日からは土日の営業も再開。休業中はnoteを書く時間をいくらでも作ることが出来ましたが、仕事が再開した途端「時間がない」「今日は疲れたから」など、なんじゃかんじゃと自分に言い訳をしてしまい、時間を作れず。。。

読書の時間、noteを書く時間を一日の中にあらかじめ設計しておかないとこのままズルズルいってしまいそうなので、7月からはその辺をキチンを見直そう。

さて。

先日ご来店されたお客様が介護をされている方だったのですが、その方とお話しする中であるケアマネージャーさんの事を思い出したので、今日はそのお話をしたいと思います。

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私の母方のばあちゃんは5年前くらいに亡くなっているのですが、亡くなる数年前くらいから認知がひどくなってきていたこともあり、最後の約一年は施設に預けていました。

心臓が悪かったばあちゃんの体力が徐々に落ちてきて、母から「もうあまり長くないと思う」と告げられてからは、何度か顔を見に行きました。本当はもっと早くからたくさん会いに行けば良かったのに、認知の悪化と共に壊れて行ってしまうばあちゃんに会うのがとても怖くて、臆病な私はあまり会いに行きませんでした。ばあちゃん、本当にごめん。

亡くなる数日前の話だったと思います。父、母、兄の三人でその日もばあちゃんに会いに行っていたのですが、部屋で呼吸器をつけて少し苦しそうにしているばあちゃんはどこか朦朧としていて、声をかけてもあまり反応しなくなっていました。

寝返りを打つ力がないので、背中が痛そうにしている様子のばあちゃん。介護士の方が「これをつけて背中をさすってあげてください」とビニール製の長いグローブを渡してくれました。これをつけるとベッドの下に手を入れやすくなるので、背中をさすってあげやすくなるようです。介護士さんに教えてもらった通りに背中をさすってみましたが、うまくいっているのかどうか。。。毎日、人の身体に触れる仕事をしているはずなのに。。。

しばらくして部屋に女性が一人入ってきました。その方はばあちゃんの介護計画を立てて下さっているケアマネージャーの方でした。

「〇〇さんの様子、ちょっと確認させてくださいね」

そう言ってその方はばあちゃんの体位を整えたり脈を測ったりを、それはもうテキパキとされていて、全く無駄がなくまさしくプロの仕事でした。

そして、ばあちゃんの状態確認が一通り終わった最後に、彼女はばあちゃんの胸にスッと手を当てました。

その瞬間の

手から伝わる優しさ、愛情、慈悲…

ばあちゃんだけでなく傍で見ていた私の心にもその温かいものがじんわり流れ込んできたような感覚があり、自然と涙がこぼれました。

セラピストとして「人に触れる」という同じ行為をしているはずなのに、彼女のそれは全くの別ものでした。

「そうか、この人は今『命』に触れたんだ。」

大袈裟かもしれませんが、その時はまるで彼女の手に宿る神様を見たようなそんな気持ちでした。

そしてその晩、ばあちゃんはこの世を去りました。

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自分が理想とするセラピスト像はありますが、あの日からずっと私のタッチングの理想はあのケアマネージャーさんです。

命に触れるタッチングを目指しています。

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