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阿含宗の霊障論から考える台湾の霊障問題
このnoteは、阿含宗の日本における三大霊障理論を台湾に適用した考察を述べています。しかしながら阿含宗の会員信徒の大半は内容を理解できないと思われ、かと言って阿含宗内部の用語が並んでいるから一般向けでもなく、もはや自分でも誰に向けて書いたのか不明の論文みたいな内容です。
中国語がわかる一般の人に向けては、このnoteをざっと読んでいただいて、できれば最後にリンクを貼った台湾籍日本兵のドキュメンタリーも御覧ください、ということでしょうか。
日本の三大霊障理論
阿含宗開祖が霊視能力を得て、その霊眼で見たものは、日本には大別して下記の3種類の霊障が大量に存在しているというこうとでした。
幕末維新の時代の人々の霊障
第二次大戦で死亡した人々の霊障
戦後に大量に発生した水子の霊障
ここで言う霊障とは、苦しい・悔しい等々のマイナスの気持ちでいっぱいの霊的波動(怨念)、地縛霊の霞で国家国土全体が覆われている状態と言えばイメージしやすいでしょうか。
この3種類の霊障が日本全体のカルマとなり、国家国土全体の天運を損ない、天災地変等の不幸をもたらし、霊障の強い影響、強いトラウマを受けた子供が生まれて国内の治安の悪化を招き、下手をすれば再び国家が戦火に飲まれてしまう。
それを防ぐために、阿含宗では、この3大霊障を消滅させるべく、日本各地で護摩法要を行い、国家国土の霊的浄化を頑張っているわけです。
日本の理論を台湾に転用する
台湾には阿含宗台湾本山という阿含宗の台湾支部が存在して、もう35年以上は在住していると思うのだけど特任の日本人僧侶を中心にして、台湾人の阿含宗会員信徒さんたちが頑張って活動しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1727069130-FvDw9GOt1AiqaS35KB2WVf6z.jpg)
そこで、台湾本山でも日本の三大霊障理論を取り入れているかというと、そうは見えない。ボクは台湾本山の人たちとの接点が無く質問することができないので、彼らが日本の理論を台湾に転用しない理由は不明。
日本の三大霊障である幕末維新、第二次大戦、水子を台湾に当てはめたならば、必然的にこうなるはずである。
太平天国の乱の霊障(犠牲者、加害者、殲滅した清朝軍すべて)
日中戦争・国共内戦の霊障(国民党軍)と台湾籍日本兵の霊障
水子の霊章
台湾の堕胎中絶事情は知らないけれど、残念ながら人間の営みであるから日本と同様に問題はあるはずだ。しかしながら台湾本山のネット中継を見ている限り、これについて言及しているのを、ボクは見た記憶がない。
台湾籍日本兵
台湾籍日本兵というのは、現代の日本人は意識したことがないかもしれなけれど、日本統治時代に日本人として生まれ教育を受けた台湾本土の人たちが徴兵されて、あるいは志願して正規兵あるいは軍属(補給部隊等)となり、日本兵として戦った人々です。
特に南方戦線に参加した彼らの戦後は本当に悲惨。
日本の敗戦後、日本人は日本に帰国した。
ところが、台湾は中国に返還されたため、国民党軍の蒋介石から「台湾人は中国人なのだから国民党軍として従軍せよ」と命令されて、なんと台湾本島に帰ることを許されず、そのまま中国大陸の戦地に強制的に送られている。
とんでもなく悲惨な事例は、国共内戦時に共産党の捕虜となり、共産党政権樹立後は共産党人民解放軍として朝鮮戦争に従軍させられて、やっと戦争が終わったかと思えば文化大革命時代には日本人の手先と罵られて激しい暴行を受け、ずっと報われない生活を大陸で過ごす。その中でも最大の幸運だった人は、台湾が李登輝さん時代になって、やっと台湾に帰国できたのだが、もう年齢は90歳を超えているという。
そんなことになっていたとはボクは全く知らなくて、台湾のテレビ局制作のドキュメンタリーを見ていて、あまりにも可愛そうで番組を見ながら涙するほどでした。
国民党軍関連の霊障
蒋介石軍は日中戦争で日本人と戦い、その後は国共内戦で共産党人民解放軍と戦い、最終的には台湾に逃げ込んで、本来の台湾人を弾圧した。
蒋介石軍が日中戦争の時に作った大きな悪業のひとつは中国語で「花園口決堤事件」、日本語では「黄河決壊事件」という軍事作戦。
日本軍の侵略を食い止めるために、鄭州の近くにある花園口という場所の黄河の堤防を破壊して大洪水を引き起こした。
wikiによると「水没範囲は11都市と4,000村に及び、3省の農地が農作物ごと破壊され、直接的な溺死者は少なくとも数万、被害者は600万人と言われるが被害の程度については諸説ある」という状況で、当然、当時は日本軍の仕業であると蒋介石軍は吹聴した。
リンク先のwikiの地図の縮尺を見るとわかるのだが、水没、浸水、影響を受けたという地域の面積は関東平野を超える。
戦争とはいえ、日本人と殺し合い、中国人同士で殺し合って膨大な悪業を積んだ人たちが、最終的には共産党人民解放軍に敗北して台湾に逃げ込んだ。
霊障という観点で見ると、国民党軍によって殺害された人たちの怨念はどこへ向かうのか?
これらは蒋介石と国民党軍を追いかけて、一緒に台湾に行ってしまったものが相当数あると考えるべきである。
これにより、蒋介石と国民党軍が中国大陸で積んだ悪業と霊障は、すでに台湾本島全体の悪業と霊障となって積み増しされたことを意味する。
歴史が好きな人ならば「歴史は繰り返す」とか「歴史は韻を踏む」という言葉を聞いたことがあるだろう。
阿含宗の霊障論では「運命の反復」といって、「霊障を受けた人は、霊障を起こしている人と似たような不幸な人生を歩む」としている。
だから阿含宗の「運命の反復」を国家規模の視点で考えると、共産党軍と戦った蒋介石と国民党軍に関わる霊障とカルマが台湾本島全体を覆っているということは、国共内戦と似たような運命の反復を国家レベルで引き起こしかねない、即ち「歴史は韻を踏む」という事態が発生しうるということになる。だから、そのような事態が発生する前に、なんとかして、この霊障、カルマを断ち切る必要がある。
必要があるのだが、ネット経由で見る台湾本山の中継を見ている限り、この件について台湾本山が言及しているのをボクは見たことがなく、台湾本山の知り合いがいないので質問もできず、台湾本山と接点がありそうな人に話しても歴史とファンタジーと神話の区別もつかない人で興味があるのは古い日本史だけなので話が通じない。仕方ないからひとりでコツコツ供養をするしかない。
太平天国の乱の霊障
太平天国の乱というのは、日本の幕末に多大な影響を与えた長江流域でおきた宗教内乱で、wikiによると「民間人犠牲者を含め、死者総数は2,000万人以上」というとんでもない事件。
太平天国の最後は、清王朝側の曾国藩の軍勢が、太平天国が支配する南京を攻め落とし、太平天国の幹部だけではなく南京の住民約20万人を皆殺しにして、家財を略奪して自分たちの財産にしたという悲惨な末路だ。
太平天国の乱を日本人向けにわかりやすく例えると、オウム真理教が日本政府との戦いに勝利してしまい、宗教的な理想で好き勝手な政治・経済をやったら国民が2000万人以上死んでしまい、最後は正統な政府軍によって教団幹部と会員信徒、その場所で働いていた会員信徒ではない役人やその家族、関連業者さんや食堂で働くおじちゃん、おばちゃんまでもが全員殺されたとイメージすればよい。
阿含宗の運命の反復論、日本の三大霊障の観点で考えれば、日中戦争・国共内戦を引き起こした原因の、人間の目には見えない要素に太平天国の乱に関わる人々の霊障があると推測できる。
そして太平天国の時代の人たちが祖父母や曽祖父母である蒋介石と国民党軍の人々は、即ち太平天国の乱の霊障を強く受けた世代の人々であるから、彼らが台湾にやってきたということは、太平天国の乱に関する霊障やカルマも台湾本島の霊障、カルマとして積み増しされたことになる。
最後に
中国の近代史はアヘン戦争からでは?と指摘したい人もいると思う。
それは至極その通りであり、阿含宗の霊障論的に説明するならば、アヘン戦争に至るまでに中国全土でアヘンにハマった人々の霊障を供養しなればならない。このような人々を発生させないようにするための林則徐の行為がアヘン戦争に至ったわけだから。
でも、これを含めたら、三大霊障と言っているのにテーマが4件に増えてしまい体裁が悪い、という書き手都合のショボい問題があるのと、仮にここまで述べたら、もう誰も着いてこれない可能性があるから並べないだけです。もう、こうやって書いてるけども。
ちなみに薬物に手を出す人々の衝動は、阿含宗開祖の分類によると横変死の因縁と言って、戦死、事故死、自殺、疫病死する運命の星から来る。カルマの本質の根が戦争や災害に巻き込まれて死ぬ人と同じなのだ。この運命の星を持っていると、時代によっては戦争になるし、災害になるし、薬物漬けになる。どの結果になるかは、その他の変数値によって変わる。
ここまで、このnoteでボクが述べている事柄は、阿含宗の教義教学から考える単純な応用問題なのだが、生前の阿含宗開祖が言及しておらず、今の教団の偉い人も言及していない。だから日本では話題にならない。それは当然のことだけど、なぜ台湾本山の人たちも話題にしないのか、それがとにかくわからない。
ボクの希望としては、阿含宗台湾本山の人たちも当然理解しているけど現在の台湾でもデリケートすぎる問題で公の場では語ることができないだけで、非公開の場所では、ずっと話をしているというものなのだが、どうかなぁ・・・
参考のリンク先
台湾籍日本兵のドキュメンタリー
基本、全編中国語(台湾國語)ですが、台湾語しか話せないお年寄りのインタビューがあるので、中国語字幕を理解できる必要があります。
あと見てて涙が出ます。
【台灣演義】台湾籍日本兵血涙史
奔流-台灣兵的故事