見出し画像

痛いしおかね

履歴書を書きたくない。
証明写真を撮りたくない。
面接がめちゃくちゃ苦手。
そもそも仕事に行くことが苦手。
仕事を続けることも苦痛。
だけどやりたいことがある。
この場所では自転車置く場所ひとつとってもお金がいる。
お金がいる。

お金にいい思いは抱かない。
家族関係を悪化させたし、生活を逼迫する。
行動の自由を奪う。
立場の差別化を強固なものにする。
心も壊れれば時間も壊れる。
お金を払えば解決してしまうことにいい思い出がない。
おかしいと思う。
そもそも、そのひとの労力や命は、私の払うお金で補えるはずがないものである。
だけれど、わたしはラーメンが好きで、人の労働を買って生きている。

私には今しかない。
昨日のことから昔のことから記憶のされ方は曖昧だし、世界は混沌としていて、合わせるように私に存在の意味はなく、このあとのことも全く空白のような、二酸化炭素が詰まってる。
考えられるとしたら、今しかない。

生理で死にそうだと思ったことが何度かある。
3日ほど小屋に籠ったこともあったし、アスファルトの上で寝たこともあったし、職場の階段でも寝た。
今日は洗面所の床に全裸で倒れてた。
あまりにも痛くて動けない、あるいはどんな体勢でも痛すぎて眠れず蠢き続ける。
生理痛に合わせて、便秘や吐き気、目眩、立ちくらみ、頭痛腰痛が来ることもある。
今日はあまりに痛くて熱湯で痛みをかき消そうとしたところ、一緒に来ていた吐き気がピークに達しあと一歩で吐きそうになり行倒れた。
自分なんぞ全然マシな方なのはわかっているし、世の中には頑張りすぎているひともいるし、ものすごく生き難い病なのか特性なのかを持っている人がいるのも聞いているし、苦しみはその人固有のものだ。
正直めちゃくちゃ辛い。
とりあえず死ぬほど痛い。
皮膚は裂けていないのに臓器が裂けているような痛み。
どうしようもない。
運動したりよく寝たり水飲んだりしてもよくならないし、不摂生したやばいと思ったら歩けるくらい痛くなかったりする。
体ってなんなんだろう。
いっっっっっったい。

話が戻る。
お金が必要だ。
お金が嫌いだ。
だけど映画が見たいし家を出たい。
愛してるからそばにいれない。
ぐへぇっ。
ほんとーは、足りないのはお金じゃない。
ぐちゃぐちゃになる理由。
記憶がない理由。
愛せない理由。
生きてる理由。
話してる理由。
痛い理由。

重すぎるので颯爽と放棄する。
わたしには無理。
心を壊してる人はすごい。
わたしは自分がかわいくて小指も折れない。
謝ってもよくならないからなにも言わない。
地球が淡々と転がり落ちる。

頭皮の匂い。
弟の食べかす。
冷蔵庫の音。
夏の終わりの虫の声。
あざとかきあとだらけの手足。
天井に浮かぶ小さな機械。
包まれる。逃れられない。

答えはいらない。死ぬほどいらない。痛いから。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?