
「ラストマイル」鑑賞(9月10日火)
2か月ほど前に映画「おいハンサム!!」を見に行ったとき、「ラストマイル」の予告編が流れていて、これも見たいなとそのとき思った。そして、きょう私の休息日、イオンシネマへ行ってきた。
55歳以上なので「ハッピー55」の割引をしてもらう。
イオンシネマには何回も来たけど、今までで一番大きいスクリーン会場。お客さん、ざっと数えて50人ぐらい。
主演の満島ひかり、岡田将生のほか豪華キャストで、壮大なスケールの物語が繰り広げられて、140分の上映時間はそんなに長く感じられなかった。
流通業界で働くいろいろな立場の人を描いていた。
巨大な物流センターのシステムについて、細かいところはついていけなかったけれど、この流れを一旦止めてしまうと大変なことが起こるというのはよくわかる。
その中で仕事をしている人たちは、身も心も疲れる。
現実社会でも、そんな流通業界の人たちのご苦労があって私たちの暮らしが成り立っている。
便利だから、つい使ってしまう通販。A社の仕組みに乗せられてしまった。映画に何度も出てきた「お客様のため」というフレーズによって、早く安く欲しいものが届くようになったけれど、それは配送業者に無理を強いることと引き換えだった。そう思うと悲しくなる。
火野正平、宇野祥平の親子ドライバーは、荷物1個の配達を150円で請け負っている個人配達員。やってられないと仕事を投げ出していたら、暗い雰囲気になっていたでしょうけど、彼らはお客さんにじかに接して、とても丁寧に配達しているので救われた思いになった。
映画の中で、1個20円の値上げを勝ち取ったけれど、まだまだ満足できない。現場の人が声を上げ、世の中がその声を拾っていかないと、仕事に余裕がなくなり、生身の人間にはついていけない世界になってしまう。そんな警鐘を鳴らした映画だと思った。
次回上映の予告編には、松山ケンイチがイエスキリスト様に、染谷将太がブッダ様に扮した『聖☆おにいさん』が流れた。これ、テレビドラマになったとき、見ましたよ。2人の神様がアパートに同居して暮らしているという設定のお話、おもしろかった。また12月に映画を見に行かなくては。