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初午の日のお餅(2月7日金)
2月6日、近所の稲荷社で初午祭が行われた。
「午」
十二支の第七。動物では馬に当てる。
「初午(はつうま)」
2月の初の午の日。京都の伏見稲荷大社の神が降りた日がこの日であったといい、全国で稲荷社を祭る。
こちらは京都新聞の記事。
京都市伏見区の伏見稲荷大社で6日、「初午大祭」が営まれた。同社の起源に関わり、平安期の枕草子や今昔物語にも登場する祭事で、商売繁盛や家内安全を願う多くの参拝者でにぎわった。稲荷大神が711(和銅4)年2月の最初の午の日に、稲荷山に鎮座した伝承にちなむ。古くから、この日に参拝することを「福まいり」と呼び、神木のスギにお多福の面をつけた縁起物「しるしの杉」を授与している。(相見昌範)
うちは伏見区ではないけれど、近所のスーパーでは、2月になって最初のチラシに「初午に向けて」と、油揚げを甘く煮たお惣菜が掲載されている。「味付寿司あげ」はいつも商品棚に置いてあるけど、初午に関わって広告に載せるというのも、初午祭の行事ならでは。
我が地域にも小さな稲荷社があり、祭り準備のため、住民有志で清掃をする。夫が出かけた。
祭りの翌日、役員の方がうちにお稲荷さんへのお供え物のお下がりを持ってきてくださった。レジ袋一つにいろいろ入っている。何が出るかな、お楽しみという感じ。みかん8個、有名処の和菓子5個、缶ビール2本。
そして、お餅。飾られていたのは直径20㎝ほどの鏡餅だったのか、その8分の1ぐらいに切り分けられたお餅のかたまりがごろんと出てきた。
包丁を入れると、すぅっと切れる。まだ柔らかい。硬くなる前にいただきましょう。
トーストで焼く。3分ほどすると、ぷぅっと膨れてきて、はち切れた。しょうゆと砂糖をまぶして、口に入れる。お正月に食べたパック餅とは食感が違う。きめが細かい。これぞ本物のお餅。いや、パック餅が偽物で、おいしくないというわけではない。つき上がって、そんなに時間がたっていないお餅はこんなにおいしかったと、久々に生のお餅を食べて感じた。
ここ何年か、お正月に食べるお餅はパック餅にしていた。賞味期限は長いし、好きなときに食べられて、扱いやすい。生餅は、早く食べないと風味がなくなる。
しかし、おいしさには勝てないな。来年のお正月は、つきたて餅を買おうと思う。
冒頭の写真は、今年のお正月に飾った鏡餅。