60年、生きてきての自己紹介
日頃の淡々とした生活は、同じことの繰り返しのように見える。
でも、同じ日というのは決して存在しない。心の中は常に動いている。嬉しさ、楽しさ、寂しさ、怖さ、憂鬱さ、懐かしさ、いろいろなことを感じている。経験と感情と情報が結びついて、記憶が蓄積されていく。
そんな記憶が増えるにつれて、自分の芯の部分が太く強くなってきたように思う。
これまで、私の人生は平凡でごく普通だと思っていた。
けれども、還暦地点に到達して、私にしか積み重ねられない経験があって、まんざらでもない人生ではないかと気がついた。私は私のかけがえのない人生を歩んできて、今ここにいる。
これからも、時がどんどん移っていく中で、ささやかな出来事に心を寄せながら、一日一日を丁寧に過ごしていきたい。