『よむよむかたる』読書会(1月12日/日)
京都市図書館には、京都市のいろいろな事業や各種団体の取組を知らせるチラシがたくさん置いてある。それを見るのも楽しみ。
その中の1枚に読書会の案内があった。福祉団体さんが月1回開催している。どんな読書会かなと興味津々で、電話で問い合わせたら、「一度見学に来てください」ということになったので、見学させてもらうことにした。
今までの読書会の経験は3回。そのときはいずれも、1冊の課題本があって、参加者はその本について感想や意見を言い合うという読書会だった。
見学させてもらった読書会は、参加者それぞれが選んで読んだ本を1冊、メンバーに紹介するという流れだった。イメージしていたのとちょっと違ったけれど、こういう取組もあるんだと新鮮だった。
平均年齢75歳ぐらいとお見受けする方々が7人。自分が発表することを紙に書いて用意している。1か月に1冊読んで、話すことをまとめるという作業は、なかなか大変だと思う。皆さん、すごく熱心だった。
朝倉かすみ著の小説『よむよむかたる』を図書館に予約したのが11月上旬、読書会を見学したのが12月中旬、『よむよむかたる』が回ってきたのが、それからしばらくしての12月末。なんとタイムリーな読書会の話。312ページ、読み終えた。
『よむよむかたる』は、平均年齢85歳、6人グループの「坂の途中で本を読む会」に28歳の若者が加入したところから始まり、それぞれの人生をたどったり、思いをぶつけたりしながら、読書会を大切にしているという物語。
「坂の途中で本を読む会」は、1冊の課題本をメンバーが順番に声に出して読んで、その後、解釈を述べたり感想を言ったりするというスタイルで、これまた私のイメージとはちょっと違った読書会だった。でもやっぱり参加者の皆さんはとても熱心。
人は本を介して人とつながれる。