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ギャラリー訪問(6月21日土)
かつての京町家を復元した「The Terminal KYOTO」というギャラリー。
建物に入るだけでも非日常を十分感じられる。
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開催中の「デコーディング・ワンダー」展は、記録媒体を通常とは異なる視点から観測して、解読している展覧会。
2階の畳の部屋に、裁断された辞書が展示してある。辞書をこんなふうにして見るという発想に驚いた。
世界中に幾つもある言語、それが版組みされた辞書の断面から言語の違いを可視化している。私はもっぱら日本語の辞書を愛用していて、ほかの言語と比べることはないので、こうやって見せてもらって、日本語だけが言語じゃないよと改めて教えられた。
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左側は台所。ここで喫茶室の注文を受けている
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お庭にも作品が
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自転車まで芸術品に見える
歴史
この物件は昭和7年(1932年)に建てられた総二階の京町家です。間口約9メートル奥行き50メートルもある典型的な「うなぎの寝床」といえる大型の京町家です。
施主は呉服問屋の名門「木崎呉服店」の創業者で、呉服商で培った財力と教養で愛情を込めた建てられたものです。昭和初期と言えば戦前最後のときで日本の経済と文化が最も発展し、京町家の建築技術も最高潮を迎えたときです。その後、戦争により多くの職人がなくなったことからもこの頃の建物は、京町家技術の集大成としても貴重と言えます。
かつて、この場所では木崎呉服店により呉服商が営まれていました。道路に面した側が仕事場になっており、奥には使用人が住んでいたものと推察されています。施主でもある創業者の方は趣味性の高い教養をお持ちだったようで、そのこだわりは茶室をはじめとする部屋の細部や天井の作り、そして奥にある日本庭園に表れています。茶室などは上得意様をもてなしたり、展示会場としても使われていたようです。
また、この場所「岩戸山町」は京都祇園祭の山鉾町の一つで、目の前に岩戸山(山鉾)が建ちます。岩戸山は天照大御神の岩戸隠れの伝説から生まれた山鉾町で、祇園祭の入り口に位置しています。
祇園祭のときには大賑わいになるでしょう。