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オリエンタルダンス(ベリーダンス)用語☆メジャンセとは☆

オリエンタルダンス(ベリーダンス)では、メジャンセ=登場曲です。

ダンサーがオープニングを飾るエジプシャンスタイルの楽曲のことをさします。

エジプシャンスタイルのオーケストラに不可欠なバイオリン・カヌーン・ウード・レック・タブラ・サガットが音楽的に際立つような構成となっています。

クラシック音楽でいう序曲のような感じで、これから始まるショーのプレビュー的要素を兼ね備えている為、様々なメロディや音楽的スタイルが1曲に含まれています。

ダンサーの好みや作曲家の意図にもよりますが、曲の長さは5〜30分です。

最近では、10分位の長さが一般的です。

メジャンセは、ダンサーが「私のショーへようこそ」という気持ちと共に、自分自身の魅力を紹介しながら、お客さんにショーへの期待を抱いて頂き、ステージの雰囲気を作り上げて行くナンバーです。

ダンサーとしての魅力とは

- 衣装を含めた見た目
- オリエンタルダンスのテクニーク
- 個性
- 音楽性
- 表現力
など。

1980年代のダンサーが踊っていたメジャンセの構成は

1. オープニングファンファーレ

2. 短いタクシーム=1人の楽器奏者による即興

3. エネルギッシュで快活な音楽

マルフーフやアユーブのリズムが使用されるのが一般的です。この部分でダンサーがステージに現れます。

トラベリングステップをしながらステージ上に大きな円を描き、観客に自分自身を紹介します。

所々でヒップワークを取り入れ、もう一度トラベリングステップで次は逆方向に大きな円を描きます。

当時はこのパターンが多用されていました。

ベールを使用することが流行していました。

フィフィ・アブドなどの大物ダンサー達は、存在自体で魅せ、フロアパターンを描くことなく、観客に手を振りながらステージ上を前後に歩くだけで、ショーの始まりの高揚感を盛り上げていきました。

4. メロディ・リズム・雰囲気の変化が感じられる音楽へシフト

作曲家の個人的アーティスティック見解により様々ですが、以下のような展開があります。

- 短いタクシーム
- 短いドラムソロ
- サイーディ音楽
- ハリージリズム
- アコーディオンで演奏されるバラディプログレッションで使用されるメロディの一部分
- バラディやシャビースタイルの音楽からのメロディ

5. フィナーレ

最初のメロディが繰り返されることもあれば、違うメロディの時もありますが、エネルギッシュで快活な音楽でのエンディングとなります。

時々、有名歌手であるウム・クルスームやアブドゥル・ハリム・ハーフェズの知られた曲を楽器だけの演奏で登場曲として使用するダンサーもいます。

エジプシャンスタイルのショー形式では、登場曲として、クラシカルソングを使用することも、踊る為に作曲された楽曲を使用することもできます。

ただし、オープニングを飾る登場曲として作曲された曲のみをメジャンセと呼びます。 

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