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『次の方、どうぞ』

『次の方、どうぞ』
10年くらい前に書いた、お話です。
「繁華街の雑居ビルで、夕方から明け方だけ開けている診療所。
ちょっと、変わった治療をするスズキと、いつも大きなマスクをつけた助手のマユミ。患者の姓名を読み上げると患者の生命を治療できる」
そんな設定だけ。「治療」は、言葉遊び。

最終回まで10くらいお話を書いて、でも書いている当初から、いろんな人が、いろんな場面を書いてくれるとおもしろいのになと思っていました。昔、友達同士でノートを回して、お話をつなげたみたいに。
noteはそういうことができるのかなと理解できるようになったので、投稿を試みます。(やっぱりわかってないのかもしれないけど)

10年経ってみたら、深夜開業の診療所ができたり、思いがけないウイルスの登場で、マスクするのがほとんど義務になったり、現実は変わりました。

本当に治療できるようになった病気も増えて、同じくらい、治療できない「病とも言えない病」は、もっと深くなったような気がしています。言葉の上でだけでも治るといいなと。

まず、いくつかを投稿してみます。
「40字x40行のA4x1枚」におさまり「次の方、どうぞ」の一文で終わる。
このルールでお話を書いてくださる方とつながれたら、と期待します。
読後、くすっと笑えたり、ほっとできたらいいな、という願いをこめて。


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