良く働くとは well-working
SmartHR働くの実験室(仮)が出している冊子『JIKKEN MAG』No.02_2023を送って頂いたので(読みたくて応募した)さっそく読んでいます。
podcast『ウェンズデイ・ホリデイ』を聴いていて、そのつながりでツイッターで見かけて応募しました。
私は働き方や働くこと、仕事のやりがいに興味があります。自分が仕事のやりがいに悩んでいたことや、周りの働き方の変化(テレワークや在宅勤務)を見てより一層興味が強くなりました。
特に同じ女性が育児と仕事の両立となると、途端にすごく大変な状況に陥る構造にも引っ掛かりを覚えます。
転職活動中で、現在働いていません。仕事の目的の更新は出来たけれどそれを持ってして果たしてうまく働いていけるのかは未知数です。
序文「well-workingの第一歩に寄せて」
序文がとても良かったです。
ぶっちぎりでこの冊子の中で一番良かったです!
(well-workingは、well-beingをもじって生まれたコーポレートミッションのキャッチフレーズ。普通に存在する言葉だったとしても違和感ないよね。)
仕事のすべてを気に入っているわけではないけれど、それぞれの仕事の中で好きだなとか嬉しいなと感じる瞬間はあって、逆にやりたくない業務もあって、多くの人がその両方を持って働いているよねということが書いてありました。
これ、そっとうなずきたくなるし、とても美しい言葉で綴られているので多くの人に読んでほしいです。
その仕事におけるほんの一瞬かもしれないけれど自分にとって輝く出来事が、「良く働く」の欠片がたくさんあったと表現されていて、素敵な表現だなと思うと同時に、そういう瞬間ができるだけたくさんある仕事や環境が「良く働く」に近づくことなんだろうなと思いました。多くの人が、このようなことを感じながら働いているのではないかなと思います。
「良く働く」について今の社会の変化も踏まえて書かれていて、人が仕事に求めることは多様化しているし、働く場所である企業も変化の時期にきていると感じながらも模索中といった様子。
画一的な働き方を社会全体が良しとして共有していた時代が終わってしまい、個人も企業も複雑になった社会の中で、お互いに考える時期にきています。
自分が何を大切にしているかを明確にして、(企業も独自のカラーをもっと打ち出して)支持できる人が集まり手を取り合うことが「良く働く」につながるのではないかと結ばれています。
私が自分の大切にしていること=価値観やビジョンと近い病院で働こうとしていることに通じるなと思いました。
インタビュー2本
入山章栄さんと小川公代さんのインタビューが載っていて、これらも読みごたえありました。
転職活動をしているので、「人事戦略にこそ、ビジョンが求められる」という言葉が印象に残りました。
私の場合だと、どんな看護師を病院が採用したいと考えているかという所です。まだ面接を受けていないので、何とも言えません。しかし、病院の看護部理念や教育方針、目標を見ましたがそこまで差異は感じられませんでした。どんな人物を採用したいのか個性が見えません。病院に個性を求めるののは難しいのかもしれませんが…。
看護部長の話とかもけっこう載っているので、その辺りから看護観は伺えたりします。
この言葉も印象に残りました。単にお金や物を得ることが自由ではなくて、自分らしさを手に入れるためには、たくさん吸収してそれを糧にしていきましょうとおっしゃっていて、社会のこうあるべきに無理に抗わなくても良いけれど自分らしく生きる、働くためのヒントをもらえたなと思いました。
対談
podcast『ウェンズデイ・ホリデイ』で聴ける堀井さんとSmartHR CEOの芹沢さんの対談の記事もありました。これは聴けるので、ぜひ聴いてほしいです(spotifyを下に貼りつけてます)。
この対談で一番興味深かったなと改めて記事を読んで思い出したのは、働く環境と自分のマインドセットの切り替えについてです。
「well-working」を向上するためのアプローチについて述べられている中で提案されています。
働く環境を転職やフリーランスになるなどの能動的な動きによって変化させるというのは、分かります。より自分に適した環境へ自ら動いていけば、「よく働く」につながっていきます。
自分のマインドセットの切り替えは、ものごとの捉え方の話です。自分に求められることとやりたいことが違い、求められることをやった方が良い場合に、興味を持って臨めるように自分自身の気持ちを切り替えるということです。
「別の捉え方もあるかもしれない」と冷静になって捉え直そうとすることや、自分の気持ちを柔軟に変化させることについて述べられていて、共感できました。
「何とか別の捉え方ができないか」と考えた経験があることと、「どうせやるなら楽しく仕事したい」精神があるので、私自身は気が進まない仕事でも「楽しく出来ないかな?」と考えることがあるので、共通する部分を感じました。
環境という外部要因だけでなく、自分のマインドセットという内的要因にもふれられていて、その両方が必要だなということと、「自分自身のマインドを柔軟に変えていくということも必要」という言葉が刺さりました。
働くを切り口に、より良く生きることにまで考えをめぐらせることができる良い冊子でした。
単に報酬を得るためだけに働くのではなく、そこにはやりがいや人とのつながり、私らしいと感じられるなどたくさんのものが詰まっていると改めて感じました。
これからも私にとってのwell-workingを考えつつ、働く、働き方、仕事観などについてアンテナ高くしていきたいです。