写真展「庵治町へのラブレター」記録集③会期中・場のチカラ・人間賛歌
4月20日、初日
目覚めたら3時。今日から写真展始まる。
緊張していて、熟睡なんてできないよね…。
少しボーっとして起きて、散らかった部屋を整理整頓。
8時、ひびきがばあちゃんの家から帰ってきました。
結局4泊頼んでしまった。本当にお義母さんには感謝です!!
会場に向かいます。
9時前、併設しているカフェのスタッフがカギを開けてくれました。そして間もなく尾野さん夫妻が…
「おめでとうございます」って胡蝶蘭を持ってきてくださって…。
「待ってくださいー!!」
慌てて、ラジカセをセットしてBGMをスタートして…「どうぞ」とお二人をなかへ。
最初のパネル、「庵治町へのラブレター」を読んで“こんなん言ってくれたら…”と涙ぐむきみこさん。私もつい涙ぐむ。頑張ったんです~!!
じーっと見つめる2人。
一方、ひびきは「何するん?」(笑)
飽きるわな。バケツで持ってきたシーグラスを飾り付けてもらう。
子どものセンスが活きました!大人では思いつかない遊びがアクセントになった。
さ、ここからは…
午後、なんと四国新聞社が取材に来てくださいました!!
色々盛り上がる。来場の方も増え、賑わう会場。
こうして初日、無事に終えることができました。
やっとゆっくり眠れそう…。
2日目には嬉しい出会いや再会が…。
そして3日目、4月22日はトリプルデイです!!
こだわりたかった、4月22日
月曜日、平日ですが私は仕事をオフにしていました。だってこの日は…
尾野さん84歳のお誕生日
奥さま・きみこさんとの結婚記念日
アースデイ
だから。
学校行く前にひびきに手紙を書いてもらって私も書いて…。
無事にお祝いすることができました。
場のチカラ、出てくる。
その後の会期中、平日は仕事なので私は在廊が叶いませんが、尾野さん夫妻や同級生の古川さんが毎日(!!)いてくださったのです。
毎朝来て、お茶やお菓子をセットして、掃除して…場を整えてくださっていたのはきみこさん。
本当に感謝、感謝です。
きみこさんのこの計らい、おもてなしが場に力を与え、自ずと会場が”サロン化”していって、ほっこりする空気を生んでいたから。
庵治町は”庵治半島”で突き出た形をした四国最北端のまち。人口は令和6年3月1日現在4,488人。高齢化は進む一方。子どもの減少も進む一方です。
高松市の主要道路からは離れた場所にあるまちのため、”用事がなければ行かない”まちでもあります。
それこそ、『世界の中心で愛をさけぶ』の映画が公開されたのちはたくさんの観光客が訪れにぎわいをみせました。が、映画のロケ地として以外は、香川県の観光ガイドに載ることはほとんどありません。
ただ本当に、山も海も近く、最高な場所なんです。
”庵治ファン”は熱いです!!!
話がズレました。
そう。高齢化が進んでいますが「村」みたいな雰囲気のあるまちなので、住民同士の距離が近い!!海沿いに座り込んで話し込む女性たちや立ち話をする人たちの姿はけっこうみられるんですよね。だから人が集まれる「場」があれば、けっこう賑わっていい雰囲気になるんです。
で、今回、この写真展会場が「場」となって、訪れれば庵治町内の写真があって、尾野さんが昔の写真も持ってきているから話題のネタはたくさんある。さらにきみこさんがお茶をだしてお菓子を出してくださるので、もうここは”サロン”。
誰かと気軽に話せる場があるだけで、人は元気になる。
すっごくそう思う。
こういう場が日常にあり、健康相談会みたいな、家庭医のドクターや看護師さんが定期的に駐在してくれたら、あと、イベントもあれば、介護施設じゃなくてまったくいいんだよなと感じるんですよね。
人間賛歌
私は写真展を通じて、庵治町のいろんな方と出会うことができました。
たとえば…76歳現役ランナー。
チャリダーでもあるんです。「昨日は引田まで往復90キロ走ってたわ」って…!!少し前までは1km5分切って走ってたとか、すごすぎ!!
5/1(水)の出会い
きみこさんからこの日の予定を聞かれていました。
「14時半まで仕事なので仕事終わったら行きます!!15時に到着できるかと思いますー」
「写真が趣味の〇さんがだるま朝日の写真とか持ってきてくれるみたいやから、来てね」
仕事を終え、急いで会場へ車を走らせます。会場には、尾野さん夫妻、古川さん…。
だるま朝日を見せてくれた〇さんは、尾野さんより1つ上。つまり85歳。同じ漁協で働いていたとのこと。
写真、すごいや!
70歳過ぎてから写真始めたとか。
あぁ…私もっと写真、勉強しなきゃいけないな。フォトアルバムをたっぷり見せてくださったのです。
「明日、もっとすごいの見せてあげる」。
会場には新たなアイテムが加わっていて(尾野さんの)、面白くて笑ってしまう。もうね…“場”があること。そこに“人が在る”こと、混じり合うこと。本能が響き合って“撮れる瞬間”とか。予想を超えた色々がある。
藤本智士さんー!!!
さてさて。
私が敬愛する編集者・藤本智士さん。藤本さんが主宰しているオンラインサロン・Re:schoolに私は所属していて、日々学びを得ています。藤本さんが超多忙ななか、写真展に足を運んでくださっていたのです。
5月5日の朝、藤本さんのnoteを読んで、もうホント驚いたし、めちゃくちゃに嬉しい朝でした。
いよいよ明日はラストDAY…味わおう。明日だけの時間を。