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「自由になる」ー捉われないということ。

モーネ工房さんのこと

かがわ里海大学という団体があります。里海づくりに求められる人材育成を目的とした「学びと交流の場」で、定期的に様々なイベントが企画されています。過去、家族でウミホタル採集&観察イベント、海ごみスタディなどに参加したことがありました。

12月4日に参加したイベントが「里海いろの紙でカレンダーを作る」というもの。イベントの講師が以前取材させて頂いたことのあるモーネ工房の井上由季子さん。

迷わずに参加申し込みをしました。小学2年生の娘・ひびきと私、二人分。
ですが、このところ、娘には同じ小学校に通う5年生のひまりちゃんという仲良しのお友達とよく遊んでいて、イベント前日も一緒に遊んでいました。

ひびき「明日もひまりちゃんと遊びたい。一緒にカレンダーつくりたい」。

ま、私の分をひまりちゃんに回せばいっか。

ということで、3人でイベント会場に向かいました。

が、子どもの参加はこの2人だけ。あとは全員大人でした。

私「子どもって参加して良かったんですよね?!」
モーネ工房・由希子さん「もちろん―!!来てくれて良かったです!!!子どもも参加OKとしたの、私なんですよ」
(イベント参加は当初、小学生は考えられていなかったらしい)

この理由、実はすごーく大きかったんです。

いざ、カレンダーづくり


会場には、いろんな色や素材の紙が置かれていました。

決まりごとは一切なし。お手本もなく、「こんな例」があるだけです。

「さあ、どうやってつくろうかな~」

と考えている間に、早々と使う紙を選び、手を動かし始めるひまりちゃん。
最初に選んだ月は「8月」

由希子さん「なんで8月を選んだの?」
ひまりちゃん「夏だから!!」

なんて、自由!

なんにも捉われていない。

1月から作り始める必要なんてない。
誕生日月から作っても、もちろんいいよね。

ちょうど瀬戸内国際芸術祭が開催されていた10月は、ひまりちゃんとひびきと私は、一緒に男木島や直島にも行きました。


男木島 猫がたくさんいました
こんな遊べる作品も@男木島
青い海に映える@男木島


直島と高松を結ぶフェリー
直島 ワークショップにも参加したり
草間彌生「南瓜」@直島


そのときのことを思い出して、10月や11月は彩られていました。 

ひまりちゃん(小5)の作品
船の模様や色はもちろん、直島で見た草間彌生の「南瓜」の作品の色とか、正確に覚えているからまたスゴイ。一度きりなのに。
娘・ひびき(7)の作品 

うちで飼っているインコの絵を余白に書いて、そのうえに紙を貼ってめくれるようにしていた娘。
それを由季子さんが紹介して、参加者の「うわ~♡」の声が挙がります。

捉われない

そうです。
子どもの参加が、子どもの存在が、
ものすごーく他の大人の参加者に刺激を、自由になることを教えてくれるのです。


枠から飛び出たって楽しいよね。

○○に捉われない。

うらやましい。

だけどかつてはみんな、そんな子どもだったのだ。

子どもの発想の自由さが、舞う。

ひらひらと。楽しげに。

大人はそれを横目に、だんだんと、自由を思い出す。

時間が経つにつれ、場が、動いてゆくのが分かりました。

あったかくなって。

由季子さん「みなさん、回転し出しましたね」

いや、ほんと。
私もどんどん楽しくなってゆくのでした。

なんてあっという間な2時間だったでしょうか。

「たのしかったー!!!」

と、ひまりちゃん。


左がひまりちゃん(11歳)、右がひびき(7)の作品

アートってよく分からなかったりするけれど、こういう時間こそ、アートに取り組む時間なのかな。


ひびきサンタ。今年のプレゼントはなんだろな。

自由になる。

気持ちのいい時間です。

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