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10人で42.195Km 仙台リレーマラソン#2


11.09(土)夜明け前ランをしてから高速バスへ


4時起床。さ、旅に出る朝。
いつも通り英会話とスペイン語のNHKラジオを聞き、少し本を読んでから、夜明け前ラン6kmです。

冷えた朝、手が冷たく感じます。
走っても、手先は冷たく、足裏も冷えを感じます。

が!!

澄んだ空気に日の出前、空のグラデーションが影絵みたいで美しいんですよね。

走り出して良かったと思える瞬間です。

夫は夜勤のため不在。娘と2人で朝ごはんを食べて、お義母さんに娘をお願いし、香川から高速バスで神戸へ向かいます。

今回持ち込んだ文庫本。

作者の”ちゃんへん”は在日コリアン3世 京都府宇治市の在日韓国・朝鮮人が多く住んでいる”ウトロ地区”生まれ ウトロの歴史も、日本の朝鮮統治時代の歴史と深く結びついていて…。


なんとなく「読んでみようか」と軽く借りたのですが、表紙のイメージとはまったく異なり、かなり濃い内容でした!!
予想外に良かったんです。なので2時間もかからず読了。

小学生のとき、朝鮮人!とからかわれたり、いじめられたりした”ちゃんへん”。彼のお母さんの放った言葉がすごい。

いじめにあっていることを伝えた校長先生に向かって

「黙れ!子どもにとってあんなおもろいもん、なくなるわけないやろ!」
「わしな、なんでこのがっこうでいじめがなくならへんのか知ってるんやけど教えたろか?」
「それはな、この学校で、こどもたちにとっていじめよりおもろいもんがないからや!」

p55 「いじめと差別」より

す、すごい言葉。
非常に面白い本で、多感期の子どもはもちろん、大人、親という立場の人たちにもほんと、読んで欲しい一冊になりました。

11時前、神戸・三宮に着きました。快晴のそら。
神戸は7年ぶりくらいだったかな…人、多っ!!
2泊分の荷物で、ラン用の着替えやシューズもあるのでけっこう重い…
三宮駅付近でロッカーに荷物を入れようと思っていたのだけど土曜日とあってロッカーが空いてない!!ロッカー難民(泣)

そのまま、仕方なしに神戸市立博物館に向かいます。
お、重いよぉ…
(キャリーバッグ、早く買えよって話なんですが)
あ!ロッカーあるやん♡しかも100円返却式。

神戸さんぽ 市立博物館、香港食館、輸入雑貨店、竹中大工道具館


博物館で、神戸の歴史を学びます。
映画『熱烈』を観て、星野博美さんの本に再会して以来、最近の私は中国、台湾、朝鮮半島と日本の歴史・統治時代についてかなり興味持って、次々と本を読んでるのです。だから、なぜ神戸には中華街があったり、外国人居留地が?とおさらい。

恥ずかしながらやっと、理解の伴った日本史・世界史を身に着けつつあります。学生のときは、興味もなくて、テストのために一時的に覚えただけで。

博物館をあとにして、行ってみたかったお店へ向かって歩きます。
いやあ…さすが神戸。子犬を抱えたマダムたち、オシャレなひとたちが目立つ、目立つ!!
しかも、美味しそうなお店や素敵なお店の多いこと…。

ランチはいくつかメニューがあって、やきそばとワンタンに。

目指した先は香港食館。ランチ840円。ざわざわせず、落ち着いてランチを食べることができました。

おかわり自由のお粥がめちゃくちゃ美味しかった!

続いて歩きながら立ち寄った輸入食品店。一眼レフを持っていた私に
「すごいカメラお持ちですね。撮影の仕事ですか?」
「いえ、実は3.11の震災ボランティア仲間とマラソンを走りに仙台に行くんですけど…」
などと店主と話してたら「頑張ってね」と両手でバラ売りのチョコを持たせてくれた。ありがとうございます~!!!!!

どこの外国?みたいな一枚(笑)

noteで「いいね」を押してくださった方のnote記事で偶然見つけた”竹中大工道具館”。調べたら行きたくなって。

外観はひっそりと落ち着いたたたずまいなのだけど…

中は相当ヤバいです!!!
熱量がすごい!!!

触って実感
道具の変遷なども実物で詳しく説明

外国人の方もけっこう見学していました。
適宜、スタッフによるガイドツアーが開かれている模様。
今度は参加してみよう!!
もっとゆっくり滞在したかったけど、時間がそろそろやばい!また次回!

ここも強烈に訪問をおススメします。

仙台へ飛ぶ

スカイマークで仙台空港へ向かいます。
東京にいたときは、沖縄へ行くのによく利用していました。安い運賃で助かってました。

17時半発。もうすっかり日は陰り、窓からは月と夜景。
どこかの街での花火。

18時50分 定刻通り到着。看板に「宮城」へ来たことを実感します。

飛行機を降りると「さぶっ!」
空気が冷えています。
東北に来たんだな…

荷物を受け取り、仙台駅行の列車時刻を見ると「げっ!まだ30分以上あるやん…」
本数が少ないようで。
到着は20時近くになってしまうな。

コートやマフラー…冬の装いをしている人が多いことに気づきます。

車窓からヨークマートの鳩のマークが見えました。
(私は”イトーヨーカドー”で親しんできた)

東日本やなぁ。妙な親近感と、懐かしさを感じるんです。
西日本とくっきり違う何かがある。

Suica使えるし←四国では絶対使えないのだけど、帰省や取材で本州に出ることが適度にあるからずっと保有しているんです。

懐かしい!!!!!

仙台は実に11年ぶりです。
震災の年にボランティアで初めて来て、その翌年は取材で一度訪れていました。

さ、ユースホステルに向かお。

ホテルが高い

仙台行きが決まってすぐに、楽天トラベルや他のサイトでホテルを調べ、安いところを頑張って探すも、「高い」。
1日目なんて到着時刻が遅いし、女性も泊まれるカプセルホテルという選択肢にちょっと揺れたけど寛げないだろうし、荷物を考えるとできれば連泊できるところがいい。
どうしよう…

などと思いつつ、あきらめず検索をかけます。

あっ!!ユースがある!!

仙台メープルユースホステルという文字を発見しました。
ユースは世界中にあって、ドミトリー式で学生にも優しい値段設定だったり、民宿に近いイメージの宿です。
ワタシも大学時代の旅にいくつかのユースを利用したことがあります。

泊まった人のコメントや評価が古いものしかなく、数もぜんぜんなくてちょっと不安にはなるけれど、値段的にはここしかないと予約を入れました。

マラソンに参加する北海道のボランティア仲間Nさんからも「いい宿ないですか?」と相談を受けていて、他県のメンバー・男性2人女性2人での予約の電話をいれた私。

だけど、予約時のちょっと冷たく感じてしまった対応が不安要素でした。

「21時くらいまでにチェックインしてほしい」と言われていたので、急いでユースへ向かう私。

やべ…ギリギリやん。

他のメンバーは到着が私より遅くなりそうだし…怒られたらどうしよう…

つづく。


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