認知拡大と応援拡大のあいだ、ルールとマナー・北風と太陽...先週のDearMedia Newsletter [2019.10.21〜10.25]
こんにちは、ディアメディアの味岡です。
ディアメディアでは、私が毎朝目にしている約1,000記事の中から、「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップして毎朝お届けしています。
先週のDearMedia Newsletterの一部を紹介します。
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認知拡大と応援拡大のあいだ
毎年年末になると、来年のヒット予測として各誌がランキングを発表します。
昨年末に日経トレンディが選んだ、2019ヒット予測第一位は「デカトロン&ワークマンプラス」でした。
今日ピックアップした記事は、そのワークマンプラスのインフルエンサー戦略がフォロワー数などの数値的根拠ではなく、同社への「愛」が判断基準になっているというもの。
▼本日のピックアップニュース
この話は、実は広報PRの現場では良く遭遇します。
「認知が拡大すれば売上が上がる」という思い込みがいかに多いかという話ですね。
マーケティング寄りの発想では、数値で売上を作ることに慣れているからか、ブランディング寄りの発想よりも、明快な数を根拠にしたがる傾向にあります。
認知の拡大(=多くのフォロワー数を持つ人が発信した結果多くの人に目に止まる)を実現できれば、それがそのまま売上に繋がるという考え方です。
インフルエンサーの「フォロワー数」を根拠に考えるのは、マーケティング的発想、
インフルエンサーの「当社への愛」を根拠に考えるのは、ブランディング的発想です。
私は、この記事で書かれていることは、マーケティングとブランディングを二項対立に仕立て上げた話だなと感じました。
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ルールとマナー、北風と太陽
マナーが世界一良い国の日本。
日本で生まれ育った私達は、誰かが嫌な思いをしないためにと、マナーを守る大切さを教えられて育ちました。
電車に乗れば通話禁止や、数分の遅延の謝罪のアナウンスがあり、
電話をかける前にチャットで確認する若者が増え、
メルカリで何か購入したいときにはコメントをしてから、等々…。
北風と太陽の寓話になぞらえれば、マナーは太陽でルールは北風だと思っていました。
でももしかしたら、ルールは運営側の都合で何かを縛る、といったものではなく、別の効果があるのでは?という記事です。
▼本日のピックアップニュース
この記事は、米アマゾンやFinancial timesで「ベスト・ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」を受賞した本、『最高の集い方 記憶に残る体験をデザインする』(原題:The Art of Gathering)の内容の先行公開記事です。
インターネットを通じてイベントの実施や集客が簡単になり、以前よりもイベント自体が増えている中、その体験をいかに「盛り上げる」かについて書かれた本とのこと。
-「どなたも歓迎します」は誰も歓迎していない。
-「出入り自由」はつまらない会の始まり。
- スポンサーからのご挨拶は冒頭にやるな。
こな目次だけでも興味をそそられます。
著者のプリヤ・パーカーさんはニューヨークに住み始めた頃、偶然の産物による不思議なイベントを主催していました。
最初のルールは「スマホの電源を切る」ことだけ。
そこから、「最初から最後まで一緒にいてもらう(通常10時間〜12時間)」
「食事のときに一つのテーマについて語る」
「どんなことも面白がる」などの型が、だんだんと決まっていったそう。
その結果、このイベントはいつも「奇跡のように」うまく行き、「ただその場にいるだけでお互いの存在を100パーセント楽しむこと」ができて親密感が生まれ、いま以外のことが気にならなくなるイベントになったようです。
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テクノロジーと社会問題の甘い関係
多くのテクノロジーは軍事需要かエロ需要から生まれることが多いですが、それが発展し社会課題の解決に使われていくようなアイデアが大好物です。
貧困問題と戦うために、国連開発計画がブロックチェーン技術を絡めたチョコレートを販売しています。
▼本日のピックアップニュース
このチョコレートのパッケージ内にあるコードをスキャンすると、エクアドルにあるカカオ農家にブロックチェーントークンを寄付できます。
寄付されたトークンの資金で新しいカカオの木が植えられ、これによりカカオ農家は追加の収入が見込めますし、消費者はブロックチェーン技術により、その影響力をトラッキングできます。
カカオ農家は現在、一般的な製法のチョコレートにおけるカカオの価値のうち、3%しか受け取っていないため、ほとんどの農家は生計を立てられていません。
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もったいないと感じる場所
独立してから少し経った頃、いくつかの会社さんと仕事をさせていただいて気がついたことがありました。
最初の打ち合わせの時に、「もったいない!!!」とどれだけ思えるか。その量によって、いわゆる「良い仕事」になるかどうかが分かれてくるということでした。
▼本日のピックアップニュース
たまになので、ディアメディアの優秀な頭脳である山下が書いた記事を紹介させてください。
ここに書かれているように、お客様と話していて「なぜそれを発信しないのですかーー(涙)」と心からもったいないと感じる時は多くあります。
「あたりまえすぎて価値を低く見積もる現象」はそこかしこに見られる現象で、広報が情報発信をするときも、新商品の値付けのときも、どなたかが退職されるときも、給与査定のときも、この現象が見られます。
実はここに大きなビジネスチャンスがあると気がつけば、経営者の方は見過ごさないと思うのですが、なかなか自分だけでは見つけることが難しいことも理解できます。
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以上、先週のDearMedia Newsletterでした。
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