「成功はアート、失敗はサイエンス」—先週もっとも読まれたDearMedia Newsletter [2020.1.27〜1.31]
こんにちは、ディアメディアの味岡です。
ディアメディアでは、私が毎朝目にしている約1,000記事の中から、「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップして毎朝お届けしています。
先週は、
・ビヨンセに学ぶマーケティング
・成功はアート、失敗はサイエンス
・メニュー・エンジニアリング
・ママの警戒レベル表
・休日に何をしますか
をお届けしました。
この中で、先週もっとも読まれたニュースレターの全文をご紹介します。
成功はアート、失敗はサイエンス—1月28日配信
14億円の負債があり、絶対に倒産すると言われていた企業「OWNDAYS(オンデーズ)」を再生に導いた田中修治社長の物語が、テレビドラマとなり新春に放映されました。
「破天荒フェニックス」というタイトルで書籍になりドラマ化された田中社長の物語は、もともとメールマガジンで配信されていたものでした。
私も2018年にそのメルマガを知り、面白くて一気に読みあげました。
それまでOWNDAYSのことを知らなかったのですが、こんな企業を作った人はどんな商品を売っているのだろうと店舗に足を運び、店員さんに「メルマガ大好きで読んでます!!!」と熱く語ってしまった良い思い出があります。
今回ピックアップするのは、起業家が日々実践すべきことに「失敗を研究すること」を第一に挙げる田中社長の、失敗論のインタビューです。
失敗を研究することがなぜ大切なのかというと、「成功はいわばアートのようなもので、再現性はない。一方で、失敗はサイエンスに近く、研究することに意味がある」と、田中社長は答えます。
失敗を研究することはライフワークだと明言する田中社長は、歴史ものもかなり読まれるそうで、国家も企業も人間も、失敗のパターンはある程度把握できる一方、成功を再現することは難しいと言います。
失敗のパターンは確実に存在し、企業経営においては、点を取りに行くのではなく、いかに失点せずに打席に立ち続けられるかが重要だと、田中社長は考えます。
人の採用においても、この人を採ったらどんなメリットがあるかよりも、採用したらヤバいなという人を避けることを重要視しています。
店舗スタッフの研修でも、カリスマ店員の極意のような成功事例の共有は、ほとんどしないそうです。
なぜなら、売れる販売員というのはその人自身のキャラクターとお客様との関係性によって接客をするので、再現性がほとんどないからです。
逆に、クレームはとても詳しく研究、分析しており、そのケーススタディを学び、ミスを起こさないように仕組み化することに力を注いでいます。
OWNDAYSでは、「失敗してもいいからやってみろ」はあり得ないそう。
プロなら失敗しないよう、常に最善を尽くさなければいけないと田中社長は考えています。
* * *
失敗とは何か、を考えると色々な定義がありますが、私にとっては、目標や目的から外れることです。
つまり、本質的な意味では失敗はネガティブなものではなく、単なる差異でしかないと考えています。
差異でしかないので、価値そのものには何も影響がありません。
しかし、田中社長のおっしゃるように、成功のパターンはないけれども、失敗のパターンは確実にあります。
その人や組織がつまずきやすいパターンがあり、それを繰り返すことはもったいないなと思います。
パターンを繰り返しそこから脱却できないのは、思考停止している状況です。
思考停止してしまうと、行動が変えられないので、考え方や在り方、やり方を見つめて、どんな思い込みや不確実性、条件反射のパターンがあるのかを見つけないといけません。
この思考停止を暴いていくのは、とても難しいことです。
なぜなら、思い込みや条件反射というのは、自分ではなかなか気付けないからです。
ですが、そこに気がつけた時というのは、意識の奥から変化が起こっているということなので、その改善はものすごく大きく飛躍の一歩手前にいる状態です。
パターンを知り、パターンに陥らない。
そこを少し意識するだけで、思い通りの毎日が、いつの間にか手に入っているかもしれませんね。
記事詳細はこちら:
「成功はアート、失敗はサイエンス」――倒産寸前の会社を再建した『破天荒フェニックス』、OWNDAYS田中修治社長が語る「会社経営失敗の法則」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2001/04/news009.html
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